Cosi e la Vita

_ さてどっち？

さる論文の改稿について，昨日さる方からお話を伺った．概ね好意的な反応で，なんとか年内には完全完成にこぎつけられそうだ．おおよそ全体の半分までの内容について細かいところまでコメントを頂戴したのだが，

「どのくらいの時間で改稿できますか？」

と聞かれて

「そうですねえ，まあ，１週間もあれば」

と答えたら

「えっ（目を見開き，上体は後ろに移動；驚きの表情と解釈できる）」

と言われた．それ以上追及しなかったのだが，さてこれは，

「えっ（そんなにかかるの？）」／「えっ（そんなに早いの？）」

のどちらの意味なのだろうか．気になる．気になる．私としては本当の想定工期×２でお答えしたのであるが．

_ 泣けるねえ

院生室で流行っているらしい浅田次郎「鉄道員」の中の小品「ラブ・レター」を読んでみた．泣ける泣ける．浅田氏って，単なる競馬好きのハゲオヤジじゃないのねえ．

_ 泥臭い作業

改稿作業は，一部を除いてめちゃくちゃに泥臭い作業である．

「そんなん，どーでもええやん！」

と思いながらも，そう思わない人のためにぐっと堪え忍び，こつこつと加筆．同じ社会心理学者といっても，実験状況に対する「常識」はかくも異なるものか．もちろん，究極まで緻密に記述すればその常識の格差も乗り越えられるのだが．

_ 高円宮薨去

兄上二人の脆弱さはこの方にはないのかと思ったが，こういう形で亡くなられるとは．いわゆる「スポーツの宮様」継承者であったがゆえに露出度も高かっただけに，衝撃もまたなおさら．

ちょうど今週日曜日の朝日新聞読書欄で紹介されていた．元来ソフトな皇室（というか日本の上流社会）ウォッチャーたる私，昨夜購入いたしました．

YADA氏の大学院時代の恩師（現NAIST学長）は，最近まで電子メールでのやりとりがあった，とエピソードを語っている（毎日新聞）

競馬好きの多くが抱くであろう感想：心室細動と心房細動では随分違うのだなあ．

メモ：崩御は天皇・太皇太后・皇太后・皇后の死を敬って言う語で、薨去は、皇族または三位以上の人の死去

_ 濃ゆい，濃ゆすぎる

日本ウェブログ学会，本日の学会便りで私の名前が掲載されている．このお二人に挟まれるとは，うれしいやら，その濃ゆさに戸惑うやら．設立準備総会に向けて，一日記蛙としてそれなりの見識を示す必要があるのかもしれぬ．

_ Iris

いよいよ日本公開が近づき，松竹の公式サイトもコンテンツが整った．若き日のジム・ブロードベントではなくジョンを演じるのは，Notting Hill でリストラ株屋を演じた俳優だそうな．そういや確かにこの顔だ．

_ 今日の検索ワード

「スカッシュ」含みが2つもあるのは，偶然ではないのだろうな．

_ reviewers' comments と proofreading

立て続けに英語を読む．

前者は，まあボリューム大幅縮小の資料でいいなら通してくれそうな雰囲気である．追加実験をして大きな論文にするという手はもちろんなくはないが，現状ではとにかく何でもいいから「載せる」方が優先だろう．今回削る部分は次に生かす方向で．

後者は，初めて使う（同僚に教えてもらった）業者に出したもの．割合費用はかかった（といっても標準はどれくらいなのかよくわからぬ．ピンキリだ）ものの，コメントを読むと少なくとも心理学majorな人が読んでいることだけは確かなようだ．納品も実に早かったので，これからこの人指名でやろうかな．

_ 小室披露宴

稀代のセンスだったそうで，あまりのすごさに目が離せなくなった親友A嬢のライブ中継をチャットで聴取．同時に2ch実況板もチェック．両者の言っていることはほとんど同じで笑えた．映像なしでも十分その悪趣味さが伝わってきて素敵だった．

_ ちょっといい話

戸板康二が亡くなってもう10年ほどになるだろうか。

ということはまったく関係なく、この秋山違いの話は微笑ましい。さぞ現場は凍りついただろうが、対処やコメントを見る限りでは両秋山氏がさわやかでいい。…と思っていたら各紙大きく掲載していた。みんな同じように感じたのだろう。

_ From Suomi

やっぱりFinAirの直行便ですよね→サンタ来日

_ サツマイモ再び

今日は「バケツでプリン」ならぬ「炊飯器でケーキ」作戦を敢行。単にホットケーキミックスにサツマイモを足して炊いたようなもの。甘みはメイプルシロップ＠Kei君のカナダ土産だったので、上品でとてもよかった。

_ 今日は出張だよ

昼前の新幹線〜サンダーバードで金沢へ．さっき事務の前を通ったらジェラルミンケースを抱えた人々がタクシーに乗り込んでいた．私も同じことをやるのである．

西明石駅というところに初めて行き、超久しぶりにこだま号という新幹線に乗り、多分2回目のサンダーバードに乗った。金沢は遠い。なんせ次の駅が富山県だった。でも、降り立ってみるとそんなに寒くはなかったよ。

ホテルには無料のインターネット端末ルームがあって、いかにも「事務で使っていましたが古くなったので持って来ました」というPCが4台並んでいる。とはいえ別に実用に支障はないので、これでよし。自前のパソコンを持ち込んで目の前のハブにぶちこんでネットにつないでもいいらしいが、面倒なのでやめ。

_ 特急でよろしく

SID2005原稿を校閲業者に吐き出す．げろりん．

26日までにあがってくるらしいので、またもやそれを特急でチェックしてからStanford方面に吐き出す。遅れてゴメンよふるひたー。

あ、思い出した。2004の論文原稿もAntonにコミットしなきゃ。

_ 久しぶりに

ビジネスホテルらしいホテルに泊まった。部屋はツインだけど、まさに「部屋にベッドが2つ入ったのでツインです」という感じ。そして禁煙室ではないので、臭い。全員並びの部屋が既に取られているので、ごねて変えてもらうほどの度胸もない。我慢。

夕飯にかまどやの焼肉弁当を食べた。昔と同じ味がした。金沢で食べたわけでもないのに、同じ味がした。これはやむなくそうしたのではなく、ホテルの部屋にこもりたいからそうしたのである。

出張先でおいしいものを食べたり観光したり、そういうことが昔は必須だと思っていた。そんなこと考えもしない、と言い放つ人をまあなんて変わった人なんでしょうと思っていた。しかし今の自分はそういう変わった人に成り果てたわけだが、別に不幸ではないし、むしろ仕事が片付いてうれしいくらいだ。

_ 井川，ファンのブーイングに「逆ギレ」

サンスポ

おかしな記事の多いサンスポだが，これは本人がラジオ出演で語ったものらしいので．

「今年は野次が多くていやになった。急に多くなった。あまり応援してくれないファンもいるし、応援してくれるファンも両方いた。…悔しかったですね」

これぞ逆ギレ．因果関係をよく考えようね．君がヤジられるようなことをするからそうなったんだよ．２０勝は無理でも１３勝したのだから応援しろとでも？　後半の大事な試合で投げるたびにぽかーんと口開けてぼこぼこ打たれてたら，応援せんようになるのは当たり前やんか．

ところで，これはグロ画像です．

_ いっーせーのーで

今日のhus非常勤は中間テスト。相関係数・t検定・カイ2乗検定あたりまでのごくごく初歩的なプログラミングが出題範囲だったが、80分かけて完答できない学生も結構いた。君ら、授業以外で勉強してへんやろ、って感じ。普段から否応なく分散の激しく大きな学生に接することには慣れているが、ここですらこんなに分散が大きいのか。。。また今年も「husの授業でも，優で通らない場合や，単位を落とす場合もある」ということを知らしめることになるのだろうか（注：少なくとも私が在学していた当時，受講を放棄した場合以外で単位を落とすことはまずなかった．しかもたいてい優だった）．

来週から分散分析に入る。しかし分散分析のプログラミングを教える前に、分散分析とは何かを学生が把握しているかどうかが問題だ。アンケートをおこなったところ、1年統計学が狩野組の場合は、それなりの確率で「なんとなくわかっているような気がする」学生がいる。しかしそうでない場合は「聞いたことがあるが内容は知らない」状態のようだ。

というわけで来週は全分散の分解から手計算でやってもらう作業をさせることに決定。「はーい、じゃあ条件によるちらばりの合計はなんぼですかー」ってね。

_ 経県値＆経県マップ

あさ(1969m)さんミクシィ日記より．私の場合はこんな感じになった．比較的日本全国あちこち動いているかもしれない．しかし本州も九州も四国も端っこに塗りつぶされていないところがある．あとは北関東．多分どこも学会が開催されない限り行かないだろう．

_ 暖房開始

遂に神戸でも気温が20度を下回る季節になったらしく…　遅いよ！！

→その後の情報によると，われわれの居住する14号館で暖房が入るようになったのは4Fすなわち研究室のあるフロアだけらしい．つまりあまりに文句を言うので根負けしてくれたということだろう．

_ [memo] amazon.rb

アマゾンがくるくると仕様を変えるのに翻弄されている感がある．家でしか対処できないのに，いつも家に帰ると対処する必要性そのものを忘れてしまうので，ここにメモしておく．

_ 最近の若いもんは

昔はそんなことをやるのはジジィと決まっていたものだが，最近は若年層でもメイルのサブジェクトに「＋＋です」と名前を名乗るものが多い．百歩譲って「要件（＋＋です）」はかまわないということにしても（本当はこれも気持ち悪くて仕方がない），単に名乗るだけというのはどうだろう．何の情報価もなくて，いらいらする．

かといってかわいらしい名前の人から「今週の約束♪」なんてメイルが来たら，歪んだ情報価が大きすぎて，捨ててしまうかもしれんしねえ．

_ 3号館の奇跡

今日は教授会＋大学院研究科委員会が１時間１０分で終わった．もうそろそろ終わりそうだぞ，というあたりで露骨に周囲の先生方も浮き立った雰囲気になるのがおかしかった．

その後はクッキーとお茶をいただきながら白熱学科会議を２時間半（笑　でも楽しいから許可．

_ 人身事故

最近多すぎである．うちの大学のように教員も学生も多くはJRを使って，しかも結構な人数がかなりの遠距離を通っているところでは，抜き打ちかつ頻繁に列車遅延や運休が生じるのは非常に深刻な問題である．もちろん「それを見越して早く来い」と言うのは簡単だが，あまり生産的な話ではない．とりあえず世を儚んでもJRに飛び込んでくれるな（しかもできれば外線＝新快速が走っている路線はやめてくれ）と言いたいが，死のうとしている人にいくら訴えても詮無いような気がするから，さっさと全線高架をご検討いただければと思う次第であります．

帰路はいつもバス内で2chの交通情報板をチェックして覚悟を決めるようにしている．昨日もやはり遅延が生じていて，さていつ帰れるんだろうかと半ばあきらめていた．しかし駅構内に入ってみるとどうやらダイヤが正常回復に向かい始めるちょうどその時だったようで，下りは1分おきくらいにどんどん快速と新快速がやってきていたし，上りも「75分おくれ」の新快速が案外すぐにやってきた．新快速は15分おきに走っているので，5本前の電車がほぼ定刻通りに来たというわけだ．運が良かった．

_ 万能細胞作製成功のニュースに接して

昨日帰宅するとちょうどNHKニュースで大絶賛報道が展開されていた．絶賛が極まれば極まるほど「怪しげだ〜」と眉唾したくなるところが，最近の科学界に対して否応なくついてしまったネガティブ・イメージを象徴している．ほんのり関西弁のセンセにはとても好感がもてただけに，ES細胞さんと同じ穴の狢でなければよいと願うばかりである．

万能細胞の作製に成功したという科学的に極めて重大な成果について、多くの質問があった。 
イギリス人：「その成果は、十分な実験によって裏付けられているだろうか？」 
ドイツ人　：「その成果は、いかなる既往の研究から導き出されたものであるか？」 
フランス人：「その成果を、フランス語で説明してください」 
日本人　　：「あなたは何処の大学ですか？」 

_ [classic] 予習効果

今日のコンサート鑑賞は実家の両親＋ご夫君の4名体制．4限終わって即研究室を出て，途中でミスドで軽くごはんを食べてから現地フェスティバルホールに向かった．発売当日に頑張ったのでセンターのなかなかよい席．客の入りは（先だっての同郷ミュンヘンフィルはかなり悪かったらしいが）ほぼ埋まってる感じだったが，母の隣は2席空いていた．34000円分の空席…．

ツァラトゥストラも悪くはなかったけど，やっぱりブラ1の方がこのオケにはしっくり馴染んで安心して聴けるって感じ．特に最終楽章はラストに向けてぶわーっとテンションが上がって行って，フルートさんとティンパニさんがめっちゃ頑張る頑張る．最後はヤンソンスとその正面に陣取ったティンパニさんの真っ向対決！ってな雰囲気まで醸し出していた．アンコールは自家薬籠中のなんとやらってヤツで「ハンガリアンダンス5番」と「薔薇の騎士のワルツ」の2曲．Rシュトラウスらしい華麗な雰囲気で締めてくれて大満足だった．そして，今日は観客のマナーが全体的にとてもよかった．咳払いも目立たないし，ツァラトゥストラの消え入るような微妙な終わり方でもフライング拍手が出なかったし．ルー語で言うと「オーディエンスGJ!!」であった．ただ１つ，ザルツブルグで目を奪われたチェロのトップさんが来ていなかったことは個人的に残念．

フェスティバルホールは両親に言わせると「1950年代は…」なんて語り出してしまうくらい歴史のある…といえば聞こえのよいおんぼろホールで，当時から音響はいまいちだったそうだが，来年後半から建て替えに入る予定のようである．今日の席は相当よい場所のはずなのだが，まだ若干音がバランバランしているのであった．

_ 0:45

こんな時間に実に珍しく起きていて，また実に珍しくNHKで漫才コンテストを見ていたら，緊急地震速報が入った．初めて見た．北海道道東だそうだが，これはいわゆる「予報」なのだろうか．そうなんだろうなあ．

被害が少なくすみますように．

_ キティちゃん機材

早朝6時にシンガポール経由でジャカルタから帰国するはずだったご夫君だが，ジャカルタ−シンガポールのSQがディレイしたためにシンガポール−KIXのJALに見事乗り遅れたため，台北経由〜エバー航空で正午頃に帰国．エバー航空の機材は「ハローキティジェット」だったそうな．エバー航空のサイトによれば12月から徐々に通常塗装に戻されていくようだ．

_ 講演会

自宅から徒歩で行けないこともない（でも電車とバスで行ったけど）大学で講演会にお呼ばれ．1時間だったがちょっと内容を盛り込みすぎて，いつもの「息継ぎしてないしゃべり」をやってしまい，時間いっぱい話してしまった．その後にやや質疑の時間を取っていただけたものの，タイムマネジメントはもうちょっとしっかりやらねば，とちょっと反省．

_ 阪急メンズ館ヴィトンにて

またカバン欲しい病が再発しつつある私．今度はA4が入るあんまりマチのない手提げが欲しい．どちらかというとメンズラインのロゴが目立たないやつが好きだから，と思ってこの店に入ったら，店員が失笑レベルで参った．ダミエジェアンのショルダーバッグを眺めていたら，後ろからささっと近づいてきて，

このラインは限定でございまして日本には限られた数しか入ってきておりません．アパレルを置いている店にしかない限定のものでございまして，お色もブルーで，限定色でございます．

と一息におっしゃる．気に入ったものが限定だとちょっとうれしい，というのはなくもないが，限定だから気に入るという因果の方向での思考回路はないので，

いや，限定だからどうということはないですけど．

と返したら，

かしこまりました．

と謎の返答．そして，同じラインでショルダー以外にメッセンジャーバッグとトートバッグがあると言うので，

じゃあトートバッグを見せていただけますか

と尋ねてみたら，

あいにくトートバッグは品切れになっております．

ああ，そうですか（笑　あまりのちぐはぐ振りにあきれ返って本人を目の前に笑ってしまった．まともな客応対ができる店員はヒルトンの店に行かなおりまへんかな．

_ チェコフィル

今日はご両親様と4人でシンフォニーホールへ．チェコフィルをブロムシュテット様が振るのである．曲目は新世界よりとブラ1．冒険度ゼロのスタンダードプログラム．

チェコフィルは初来日から50年だそうで，最近ではドラマ版「のだめ」で千秋が私淑する指揮者を前首席のマカルが演じていたりもした．メンバーは先だってのシンシナティ響とは明らかに違う，東欧系の顔ばかり．プログラムによればスロヴァキア人とロシア人の2人以外は全員チェコ人なのだそうだ．チェロの首席はピクシーそっくりで，コントラバスの首席はコープマンそっくりだった．ビオラの二番手は「イワンのばか〜！」と呼びたくなるような顔だった．ブロムシュテットは御年82歳．燕尾服はだぶだぶなくらい痩せているが，元気そのもの．タタタとオケメンバーの間をすり抜けて指揮台に近づき，ぴょんと乗ってハイ始めますよ，という感じ．基本的にニコニコしてるし，かわいい．

演奏は，素朴で一生懸命．たまに熱が入りすぎるのか，弦（特にヴァイオリン）がばらんばらんになったり，ハーモニーが若干破綻してしまうところがあったけれど，頑張ってますよ，という気持ちは伝わるので悪くはない．全体的にはブロムシュテットが振るのだから当然だけれど，めちゃめちゃ真っ当で誠実．こないだのヤルヴィの自在さとはえらい違いだった．アンコールはハンガリアンダンス1番．これはもうちょっとごうごう弾いてくれても良かった気がした．アンコールが終わり，オケが全員，いやティンパニのお兄さん以外の全員がはけた後に，ブロムシュテットだけが出てきて一般参賀ｗ　ブロムシュテット見たさにWikimedia Conferenceをぶっちした私としては，大変満足でありました．

コンサート終了後，近くのホテル阪神で軽く食事をして帰ろうということになり，雨の中を移動してロビーでうろちょろしていたら，やたらと普段着の外国人の姿が目立つ．こんな（ビジネスホテルにちょろっと毛が生えたような）ホテルに珍しい，と思ったらその中の一人がヴァイオリンケースを持っているではないか．つまりその人たちはすべてさっきまで燕尾服でステージに上がっていたチェコフィルの人々だったのである．コンマスもピクシーもコープマンも，みんなジャンパー着てたらその辺のオッサンと変わらない（笑　しかしうれしげに出待ちならぬホテル入り待ちをしてしまったわれわれであった．残念ながらブロムシュテットはこちらにお泊りでないのか，それともホールに残ってサイン会でもしていたのか，姿をお見かけすることはなかった．

_ 脱稿

某書籍原稿が1ヶ月と22日遅れでようやく完成．着手してからは足かけ20日実質10日といった感じなので，もっと早く書き出していれば迷惑をかけることもなかったわけだが，そのもっと早くのタイミングには別の仕事があったのだから仕方がない．とりあえず終わってほっとした．

もう1つの書籍原稿は英語で，11月末が〆切である．どう考えても無理なので，今から「遅れますごめんなさいクリスマスとよい新年を」というメイルを書くことばかり考えているのだった．なんとか年内にできないかな．無理かな．

_ データクリーニング

10月に収集した社会人対象のオンラインモニタ調査データを分析するため，まずはクリーニング作業を始めた．手始めに，いくつかある「その他」選択肢に関する自由記述内容を見て，「「その他」ではない」ものは本来の選択肢にコーディングしなおしたり，荒唐無稽なものは削除したりという地道な作業．こうしたイレギュラーな回答は，全体から見るとごくわずかな量しかないが，無視できるものではない．すべての協力者がちゃんと設問読んで理解してくれたらこうはならないのになあ，と思ったりもするが，自分が回答する立場になれば，ごちゃごちゃ書いてあることいちいち読んでられないよ，という気持ちも，分からなくはない．

設問の1つに，

あなたは原発事故や放射能被害について家族の誰と一番よく話しますか

いうものがあるのだが，「その他」を選択した自由記述の中に，

猫

というのがあった．どう処理しようかしばらく逡巡したが，「家族と話をしない」に再コーディングした．

クリーニング作業が終わり次第データクッキングに移行するつもりだが，果たしていつのことになるであろうか．

_ ドツボにはまる

研究実習を終えて，卒論生のデータ分析結果をちょっとだけ確認してすぐ帰ろう，と思っていたのだが，ログの中に不穏なWarningを発見．あれ？何でこんなの出るんだ？またまたぁ，単に変数さえ書き換えればいいようなシンタックス書き間違えやがって…と思いながら見直したら，ドツボにはまった．そんな簡単なことじゃなく，根本的に分析そのものに，というよりも質問紙での問い方そのものの違いが影響していることが分かるまでに2時間ほど費やしてしまった．問い方そのものの違い，ということは私が適当に思いつきで，

「こっちはこう尋ねてみたら？」

と言ったことが影響しているわけで，何とかしないわけにもいくまい．調査設計や実験実施の際はちゃんと分析をどうするかを念頭に置いてやらなきゃいけないよ，というのは研究の鉄則なのだが，私自身もたまに（いや，しょっちゅう？）この類の過誤をやらかしてしまう．分析できないことはないはずだが，さて，どうすればよいのか…　ノンパラって苦手なんだよ(>_<;)

_ 今日の新月池

木曜日は新月池のそばを通って応用心理科学研究センターでのランチミーティングに出かけるので，また別の角度から写真を撮ってみた．新月池の向かいは生協があったりサークルのたまり場があったりして普段は学生達でざわついているのだが，今日は補講日設定だったので比較的人影が少なく，いっそう落ち着いた良い雰囲気が楽しめた．うちの大学は，キャンパスの美しさを日本屈指の高いレベルに保つことにかけては大変素晴らしいセンスを発揮していると思うので，それと同様に研究・教育施策についてもよりセンスを磨いて欲しいものである．

今日はポスドクが企画・運営するR講習会（第1回と第2回は私が主催し，今回から引き継いだ）だったのだが，ソフトの使い方のお勉強をする気持ちになれなかったので欠席．いや，そういえば私はRの使い方の本を書いたことがあるんだから，わざわざ勉強しなくてもよいのだった．それに，今般の情報爆発の時代では「自分が」身につけなければいけないスキルは何かを考えうまく峻別することも重要だろう．…いや，すみません，欠席してごめんなさい（笑

_ インドラム

19時過ぎに帰宅し，まっすぐ近所のインド料理屋タージマハル・エベレストへ．最近お気に入りの店だ．京阪神にチェーン展開している店で，他の店がどうだか知らないが，少なくとも茨木店は私たちの口にとても合っている．今日はコースメニュー1つをシェア＋単品いくつかを頼んだのだが，野菜のパコラ（天ぷら）が素敵においしかった．ヒヨコ豆の粉を使ったという衣がさくさくで，中身のお野菜はほっこり．本来ブロッコリーが大嫌いなはびーだが，あまりに美味しかったので「食べてみ！」と勧めたほど．そして美味しかったらしい．それらをアテにインドラムのダブルロックを2杯．これまた美味しい．大酔っ払いになってふらりふらりと帰宅．

そういえばインド料理が美味しいことを教えてくださったのはにのじ先生であり，インド料理にラム酒が合うことを教えてくださったのはアンキヨ先生とイケケン先生である．どうも私とインド料理との素敵関係は，偉大な社会心理学者が媒介するものであるらしい．