Cosi e la Vita

_ 昨晩

巨人が優勝なさったのは大変不快なことだったが，その当日に阪神がサヨナラ勝ちしたのは非常に痛快であった．久しぶりに野球を見てバタバタ暴れた．

しかし「敵も味方もありません！この甲子園球場にいるお客さんはみなさん巨人の優勝を祝福しています！」と言ったアナウンサーと「本当にそうですねえ」と同調していた田尾安志様は許せません．そりゃ，実力を遺憾なく発揮して優勝したチームを罵倒することまではしないでしょう．しかし，巨人の優勝を喜んでいるようじゃ，阪神ファンとは言えません．そんなに「みんなが祝福」モードを形成したかったのなら，なぜカメラはレフトスタンドだけを映すのでしょう．敢然とライトスタンドをドアップにしる！と2ch用語まで使ってしまいたいくらいです．巨人が好きな人もいて，嫌いな人もいる．それでいいじゃないですか．

ああ，田尾，好きだったのになあ．いつの間に魂を売ってしまったんだろう．千葉県落花生郡出身の掛布とは違って，君は顔に似合わず生粋の関西人だったはずだが．なお，もう一人解説にデブがいたようですが，許す許さないのレベルを超越したバカさ加減だったので，これは無視．

なお，23時過ぎまで続いたこの試合，見る必要もない胴上げまで引っ張って生中継したために，フジテレビの番組編成はむちゃくちゃになっていたらしい．私としては，9回に同点HRを放った「超一流」濱中ちゃんのヒーローインタビューがあったかどうかが気になるのだが，ないよな．

_ 本日未明

Juveは5-0，Milanは4-0で圧勝！　これで今日Interが勝てば完璧だ！（Romaについては忘れたふり）

_ 広島1日目

夕方重役出勤で学会会場に行き，仲間どもと合流してすぐに広島に戻り（実に無駄な移動ではある），飲み会．

_ あれ

ツインのシングルユースだったはずだが（笑

_ 東大、共用機をMacに

どうですかM君、現場での評価は？

阪大もそろそろ更新期が近づいているようです。現在はVineLinuxマシンですが、以前NeXTさまを導入した前科（笑　があるだけに、次どうするのか注目ですね。

_ がーん

11/8は臨老方面でCOEシンポがあるらしい．

つかれてきました．誰かなんとかして．次善の候補日は10/26．

_ 査読終了

午後は翻訳．

_ うーん

やっぱり工学っていうのは科学ではないのだと常に心に言い聞かせていないと，いろんなことが納得できないな．どっちかっていうと単に「言ったもん勝ち」の世界，みたいな．それはまだ言えるレベルじゃないよってことも，厚顔無恥に言えないとダメっていうか．

いや，もちろんだからいいとか悪いとかいう話じゃないですよ．いくら歩み寄ったとしても，所詮棲む世界が違うのね，ってこと？

_ [horserace] 明日

いろいろ調べてみたところ，当日発売のＢ指定席を取るなら，相当早く（7時じゃ遅い！？）並ぶ必要があるかもしれない．ま，座るためのシートだのPCだのブレックファストボックス（と言うのか？）だのいろいろ取りそろえていけば，なんとかなるかぁ．

む，アンカツ騎乗停止とな．いや，当然キンカメには乗れるわけですが．

_ リンク先の一番下

いろんな意味で「orz」

阪大ベンチャーの中で唯一「心理学」と名の付いたプロジェクトがこれですか．hus行動系の連中は何やっとんじゃと小一時間(ry

_ [tigers] 兄貴おめでとうございます

「３割・３０本・１００打点」達成決定ですよね？

_ 蓄積って素晴らしい

HUS情報処理演習Iの資料を作成中．新しく書く必要のあるものはまったくといっていいほどなく，すべて今までに実験実習だの心理学実験SAS講習会だののために作ってきた資料のコピペで済むので超ラクチン．毎回くどくどくどくどと書いて残してきた甲斐があったというものだ．書いて残したのは「学生の教育」に熱心だったからというよりも，自分の覚え書きとして，なのだが．

とはいえ，多分今年限りで役立たなくなるわけで（ｗ

_ 今日の予定

社心大会2日目．WSで話題提供．今年のプログラムはおそらく遠方からの参加者への配慮だと思うが15時にすべての日程が終了する．そのためにWSは7本並列という事態となっている．私，他に出たいヤツもあるんですが…ううう．仕方がないのでレジュメだけいただくことにしてある．

_ 昨日は

久しぶりに「愛」を感じる論文を読んだ．よかった．一部の隙もないくらい理論をがちがちに固めた研究もそりゃすごいなと思うが，愛を感じる論文は，中身に多少？だったり賛同できないところがあったとしても，その愛だけでとても幸せな気持ちになれるから，大好きだ．

_ 絵に描いたような逃避行動

午前中は学会会場に行く気がせず，買い物を済ませたり，家で山びこ調査案のまとめなど．嫌だ嫌だ，うーうーと唸りながらご夫君に車を出してもらい，門戸厄神「夢打庵」でおそばを食べて，なお時間が余ったので夙川辺りまでドライブして，１２：２０過ぎに関学着．

_ WS終了

教祖には「教義重視」−「普及重視」と「カリスマ」−「穏健」という2つの軸があるかなあと考えたが，この2軸は直交してないな．

いやとにかく，親鸞と日蓮とかいう文字が開催中に書いたメモに残っている，そんなWSだった．「私，Sです」のS先生とC野先生のコメントは，WSそのもの内容とは関係ないが，参考になる示唆があったので，私としては有意義だった．

「12500回後悔した」というのはですね，依頼を受けてから6ヶ月弱＝175日×24時間×3回（つまり20分に1回）の概算値です．S先生が「基準がよく分からない」とおっしゃったので，見ておられるはずのないここでこっそり説明しておきます．

_ [tigers] 意外性の男

今岡ってこんなにコンスタントに打って打点を稼いでいるのに，いつもなぜか「意外」な感じのつきまとう人だ．多分．常人なら打たないような球を，打たないようなスタイルで，きれいに打ってしまうからだろう．

WS終了後，建物の外に出てみたら，そこにはいつものKSPメンバのみなさんが．F先生開口一番「今阪神ゼロゼロや．このままやったら29日もあかんで．どないする？東京いかなあかんで．やばいやばい」

やっぱり，共通文化を持っている人たちとは話しやすいや…

それにしても，巨人は暗黒時代の阪神並みの根性無しですね．まったく．

_ 泥縄

いろいろと自分のやりたいことを優先して作業していたので，授業準備がほとんどできていなかった．ゆえに後期が始まった今日の今日から準備開始．１週目はガイダンス＆イントロダクションだから切り抜けるのは簡単だが，簡単に切り抜けるとその後もマッチポンプになること請け合いなので，少なくとも１週分は余裕を持って臨みたいものだ．

_ 高校生ドラフト

まあ堂上はドラでいいんじゃない．

_ 後期開始

まずは正雀大学での非常勤から．

集中講義での記述統計に引き続き，後期は推測統計の講義．本務校では半期でどちらもやっているものを1年がかりだから楽だ．登録者は90名以上いるらしいが，今日の出席者は45名．集中講義を落とした学生は取れないシステムならばその時点で母集団は70程度には減っているはずだから，さらに3割以上減ということか．講義する側にすればサイズとしてはこのくらいが適切なので，是非今後も減ることがあっても増えることがないように願いたいものだ．今日は平均・分散・相関係数の復習．推測統計は頭を使って理屈を飲み込まないとできないから大変だよ，と恐怖アピールをおこなう．

さっさと終わって昼前に帰宅．今日はお休み．衆参両院での首相指名選挙や組閣があるので，テレビを見ていても飽きない．参議院の決選投票あたりで意識不明になり，ぐーがーと昼寝．

_ 社心学会総括：初日

朝のプログラムには関心が持てなかったので，総会直前に会場へ．受付が小さなプレハブ様の講義棟の小さい部屋で面食らう．受付自体はスムーズで，さてどこに行こうかと思案していたら，

「どうなさいましたか」

と尋ねてきてくれたアルバイトスタッフの積極性はよかったが，総会の場所を適切には案内してくれず，おまけに，

「このTシャツを売りつけようと思ったんですけど」

と言い放たれたことには面食らった．おんどれ，田舎もんと思ってなめとんか，と言いたくなったがぐっとこらえて，

「そういうのは３日目の方がいいよ．今買うと荷物になるから」

と答えた．内心は「誰が買うものか．大体その背中の「早稲田大学」というロゴはなんだ．愛校心がある人間以外の誰に着せるんや」と毒づいたのは言うまでもない．ああ，ここに書いてしまって内心の発言ではなくなった．その後カフェテリアで休憩しているとK御大に遭遇．早速ご挨拶して，

「最近どやろねえ」

とトラ談義．河合隼雄氏が大変なトラキチで，勝ち負けに一喜一憂していたというエピソードを拝聴する．結論は，

「お互い，エスタブリッシュされたものが性にあわんのやろな」

で一決．確かにそうだ．

総会はいつもより相当参加者が少なく，がらんとした雰囲気．弁当が入口配布形式ではなく着席者への配布形式で，またしてもうっすらと反感を覚える．味はまあまあ．議事はほぼ滞りなく進行し，廣岡先生の写真が出てきて泣きそうになる．来年の自主シンポは企画代表者から詳しい案内があった．あまりに詳しくまた熱演だったので，お腹が痛くなった．

その後は打ち合わせを2件した後，夕方セッションでポスター発表．またもやものすごく狭い部屋に人いきれで，大変な目に遭う．まだしも発表者はポスタの前に立っていればよいのだが，見る方が大変である．狭い部屋であるのに加えて，なぜかベンチのような長い椅子がいくつか置かれていて邪魔でしょうがない．たとえて言えば美術館の作品の前にじっと座って鑑賞するためのものような感じだ．しかし私たちが呈示しているのは作品ではないのである．早速会場係に言って撤去してもらった．在席責任などあってなきがごとしなのはいつものとおりで，多くの方に来ていただけてよかった．同一セッションの別部屋での共同研究の方も盛況だったようだ．

セッションを終えたら今度は都心に移動して懇親会．準備委員会からのモデルコース案内では早稲田で東京メトロに乗り，どっかで乗り換えて二重橋前に行け，ということだったのだが，同じ流れで電車に乗ったIKKN先生によるとそれはかえって遠くてややこしいとのことで，あっさり目的地を変更し，先生ご家族を先頭に別コースを辿る．有楽町だか大手町だか，どこかで降りたがもう忘れた．ともかく迷わずに行けてよかった．

懇親会はいつものように参加者がとてもたくさんいて活気のあるもの．あまりに活気があるのでここでスピーチをさせられる人物は悲惨な目に遭う．なぜなら誰も聞いていないからである．普段は好き勝手に振る舞う学生たちをなんとか統制しようとがんばり，しかし時にはそれがうまくいかずに無力感に浸り，かつ怒る人間たちの集合であるのに関わらず，ここでは何の統制もなく，壇上の名誉会員や学会賞受賞者には目もくれずにそれぞれの懇親に励む姿はなかなかに微笑ましい．確かにあらまほしきことではないが，はっきり言って仕方がない．それでも学会賞受賞スピーチを2年連続でやる羽目になったコバテツ君には手を振ってみる．しかし彼はキャラに合わず緊張していたのか，目が泳いでいて気づいてもらえなかった．その他はトラキチ同士の現況分析やドラキチとの張り合い，近い将来やってきそうな大仕事の押し付け合いなど，楽しい時間を過ごす．

21時に懇親会終了．その後はこばち夫婦とYさんKさん夫婦に無理矢理混ざって二次会へ．ごく近所でH君が偶然発見したワインバーになだれ込む．どちらの夫婦もうちと同様仲良しカップルで一緒にいて楽しい．H君がいつの間にかものすごいワイン通になっていてびっくり．本を読んで随分勉強したらしい．好みを言うとぴったりの銘柄を教えてくれてうれしかった．グラスに白を1杯と，食後酒にカルバドスをいただく．カルバドスがまた出色で，当然非常に強いのだがすっきりとしていてイヤミがない．気づいたら飲み干してしまっていた．楽しく歓談して12時頃に散会．日比谷から恵比寿に行き，停まってしまったムービングウォークの横を必死で歩いてウェスティンホテル東京着．12時半を過ぎていた．ああ，充実した一日だった．

_ 社心学会総括：２日目

寝たのが１時過ぎ，しかも酔っぱらいだったので，まともに起きられるかどうか危惧していたが，何とか７時前には起床．朝の散歩は無理だったが，シャワーを浴びて朝食をとり，8時20分ちょい前にホテルを出発．滑り込みセーフで学会の最初のセッションには間に合った．CMC絡みのセッションが2本並立という「おんどれ（ｒｙ」状態だったが，悩んだ末にIKKN先生グループの方を聴くことを選択．多分正解．自分の調査もそうだが，もうサンプリングがいい加減なウェブ絡みの研究は「ダメ」な流れになっていると再確認した．彼らの研究はまだ端緒についたところのようだが，相変わらず手堅い．異質性からの気づきというのは集団研究の文脈で既に私たちがかなりやり込んでいるところなので，CMCでもそれなりの結果が出てくれるとうれしくもある．手を挙げたが時間がなく飛ばされた分の質問は，後でコバテツ君に確認できた．3つ聴いてからもう一つのCMCのセッションに移動．こちらは，正直いまいち．

展示販売をチェックした後，ポスター会場の人いきれをうろうろしていたらゼミの3年生に会う．とりあえずキムに紹介できるようにだけ算段をつけて，あとはほっとく．先生にやたらとくっついてまわる学生や，学生をやたらとくっつけて歩きたがる先生は少なくないが，私はどっちも嫌だ．ほっといても勝手にいろんなポスターを見て歩いて，なおかつ質問もして歩いていたようなので安心．その後，にのじさんと遭遇し，ランチ．学生食堂というかカフェテリアから，せっかくわざわざ休日に開店してやっているのに利用客が少ない，と準備委員会にクレイムがついたらしく，セッションごとに座長からの案内があり「くれぐれも外の店ではなくカフェテリアを利用せよ」とのこと．サバの味噌煮＋ライス＋みそ汁で300円しないのだから，まあ，安かろう悪かろうである．S書房のMさんを交えての打ち合わせで，いろいろ将来の仕事について考える．ま，秋のうちにちょっと具体化を試みてみよう．

午後は口頭を１つ聴き，ARKWさんは老けたまつむらくんみたいだなあ，という感想を持った後に，ポスターに移動してまた人いきれの中をうろうろ．昨日ありがたいことに書評の仕事をくださったG先生（特に恨んでいるわけではない）やベルリン帰りのYさん，メロメロパパのMさんなどとお話しする．16時前に切り上げて，早稲田駅前の書店でご夫君と合流．

銀座にショッピングに行くつもりだったが，疲れたのでやめにして，ホテルに帰る途上の原宿から表参道のキディランドへ．リサガスのガチャガチャをやる（笑　原宿はありえない混雑ぶりであった．書店で会った札幌M君に「PASMOもう売ってますよ」という情報をもらったので，うれしげに購入．東京メトロはイコカが（当然ピタパも）使えないので貴重なんである．その後はホテルのカフェでケーキセット食べて一息つき，さらに部屋でもう一息．

19時前に再外出．中目黒でしのしげ夫婦と合流してイタリアンBacioneへ．ここはしのしげ夫婦のごひいきの店で，シェフとは随分仲良しだそうだ．フィレンツェ近郊の店で修業をされたとかで，料理はトスカーナのものが中心．特に豚料理に力を入れているそうである．4500円のプリフィクスディナーは，前菜・プリモ・セコンド・ドルチェにエスプレッソかティーがついて，実に満足のいく内容．ポーションも多いと思うくらいである．これで4500円というのは実に安い．混雑していたので最初の皿が来るまでに随分酒が進んでしまったのには参ったが（笑　私のチョイスは，鮮魚のカルパッチョ・生ハムとトレビスのスパゲティ・エゾ鹿のグリル黒コショウ風味・エスプレッソのアイスクリーム・ミルクティー．生ハムの塩気がちょっときつすぎたきらいはあったが，鹿はクセがなくソースも抑制が利いていて美味であった．ご夫君はメインに豚肉のTボーンステーキを選択．とっても豚骨ラーメンフレイバー（笑　楽しい話も交えて大満足．帰りはタクシーでホテルへ22時過ぎ帰着．ああ，充実した一日だった．

_ 社心学会総括：3日目

昨日より少し余裕ができたので6時起床で早朝散歩（既に書いたので省略）．10時集合だったので9時過ぎにホテルを出発．高田馬場で偶然にのじさんに会い，今日はバスに乗って会場へ．ここでもPASMOが使える．子供のようにうれしい（笑

打ち合わせはWS会場でやるつもりだったが，前番組があることをすっかり忘れていたことに目の前まで行って気が付く．そんな情報を与えていなかったため，他のWSをやっているところのドアを開けさせてしまったまちかねM君たちには悪いことをした．改めて屋外のテーブルに落ち着いて打ち合わせ．受付でまちかねM君が「悪徳商法」の被害に遭っていたことを知り，憤る．その内容は，当日参加者＝まちかねM君に「大会参加に論文集は付属している．今いらないなら郵送する」と説明して13000円を徴収するというもの．そういえばそこここで論文集を販売しており，きっと余って（困って）いたのだろうが，もちろん参加費7000円と論文集購入代6000円は別であり，いらないという意思を明確に示している人間に「抱き合わせ」販売するのは，いくら親切心からの行為であったとしてもいかがなものかと思った．とても残念な出来事だった．

WSは参加者も多く，テキストマイニングへの関心の高さを感じた．しかし時間が押してしまって質疑の時間が取れなかったのは残念．私自身はほとんど身内で構成されたセッションでの指定討論者という気楽さもあり，リラックスして参加できた．「息をせずに発話」スイッチさえ押さなくてすめば，もっといいプレゼンをお聞かせできたのに，という点のみ，ちょっと残念．まあ来年もこのネタで頑張ってみようか．もちろん，鹿児島まで行ければ，泊まる場所があれば，の話だが（笑

大会の運営について，いろいろとクレイムめいたものを書き連ねてしまったが，結局のところこうしたイベントというのは当日のスタッフの接遇や全体的なウェルカムの雰囲気がよければ，それまでのプロセスがどうであれ「ああ，いい大会だったなあ」と思えるものなのである．まあ分かりやすい言葉で言えばホスピタリティ，おもてなしの心である．これまでいくつも大会に参加し，また何度も運営の側に立ってみて，いつも実感するのはそれだ．そういった意味で，今回は（弁当の味は慶應に勝ってはいたが）ちょっと残念なことが多かったように思う．確かにスタッフの学生は膨大にいた．どこに行っても立っていて，挨拶はしてくれたし，声はかけてくれた．論文集もTシャツも声をからして販売していた．しかしそれらは，ホスピタリティというのとは，ちょっと違っていたのではないだろうか．多分欠けていたのは，参加者の心に添おうとする気持ちだ．Tシャツを売りつけられそうになった時点で，私の心は冷えていたのかもしれぬが．

_ 後期開始

まずは正雀の非常勤から．また100名ほどいた．ウェブ上で登録者名簿を確認したら134名もあった．がーん．まあ，かなり再履修がいるようで，それを生産したのはほぼ私なのだけれど．

前期の基礎統計に引き続いて推測統計をやるので，前期を取ってないとか取れてないとかの人は相当頑張らないと非常に単位取得は厳しいから，よーく考えてから科目登録するように．真面目に勉強するつもりでない人はただ出席しても何もいいことは起こらないから最初から来ないでくれ．と，いつものように切々と訴えたのだが，きっと大して効果はなかろう．

貴公子君の研究室に押しかけてしばらく歓談してから，まっすぐ帰宅．前期と異なり午後は完全オフなので，有意義に使おう．きっと，新築工事の様子を見に行く日になると思われる．

_ するめをもどす

するめを調理するために，そういや乾いたままじゃやばいんじゃね？と思って調べてみると「一晩水につけてもどす」とか書いてあるので，やってみた．しかし案外早くもどりはじめていて，数時間でぶよぶよしてきた．この調子だと明日の朝には生のするめいかにもどっているかもしれない．

_ 嗚呼憧れの…

今日から週に1回4時間程度，データ整理などのお手伝いのアルバイタに来てもらうことになった．岡田山大学こばちゼミの学生さんだ．こばちゼミにはあさゼミの学生が同様のアルバイタで行っているので，バーター，というわけではないが，双方でよい学生を送りあうという形になったわけ．

今日はとりあえず初回授業で取ったアンケートの入力と，ゼミのコメントフィードバック用紙の作成，それにシンポネタのための合同大会プログラムチェックをしてもらった．3つめの仕事は結構ハードなので，最初に

「今日のうちには終わらないかもしれないけど，それなら来週回しでいいから」

と言ったら，ものすんごく頑張ってくれて，時間ぎりぎりで

「できました！」

と作業を完了させてくれた．やってくれるに越したことはなかったので，ありがたや．本人曰く，ちょっと煽られる方がやる気が出るんだそうだ（笑

そして狭い研究室（PCとモニタがパーティション代わりになっていて互いの顔を見合わせることはないのだが）に同居していると私にも予想外のポジティブな効果が．それは，彼女がまめまめしく作業している雰囲気を感じると，こちらも否応なく集中して作業ができるということだ．今まで自分でやっていた仕事をやってもらって，なおかつこちらの仕事も捗る．なんという濡れ手で粟，いや，一石二鳥．このまま長く続けてくれることを願う．

_ 休日ウォーキング

仕事をある程度片付けてから，15時に出かけた．西に向かって歩いたため，太陽がまぶしくて大変．

先だって社心の帰りに車で通りかかった小野原西があまりにも激変していたので，はびーに見てもらおうと思ってそっち方向に歩いた．自宅から阪大吹田キャンパスまで大体45分くらい．さらに歩いて関西スーパーが見えるあたりにさしかかったとき，

「…何あれ？なんかあの辺，おかしいんやけど」

とあまりにも見覚えのない光景が広がっていることに驚いて何度も口にするはびー．そう，以前は誰も住んでいなかった（多分藪と墓場だった）地域が再開発で大胆に切り開かれ，2年ほど前に小野原春日神社に出かけたときでさえ，区画整理や道路舗装はされていて家が建ち始めてはいたが，店舗はほとんど何もなかったところが，今やスタバはあるコメダ珈琲はあるHiroコーヒーはある，といった至極現代的なニュータウンに生まれ変わっていたのである．そりゃ目を疑うのも無理はないだろう．事実，私も件の帰り道では空間定位が完全におかしくなってしまったのだから．阪大吹田関係者でかつての小野原あたりをよく知る方々は，是非一度見に行っていただきたい．多分，私たちと同じリアクションになるはずだ．なお，墓場は以前あったところとは別の場所に移されて現存していたが，当然のことながら「笹川さんだらけ」の様相であった．

一戸建てがぼこぼこと建っている地域をぐるっと一巡りして，阪大本部前からバスで帰宅．歩行距離は約9キロ．

_ ポンポン山登頂

この3連休の中では若干雲量の多い一日．早朝はちらっと雨も降ったものの，そのまま崩れてしまいそうではなかったので今日もお出かけ．茨木に戻ってきて長い間懸案？だったポンポン山に登ってみることにした．6時過ぎに自宅発．

ポンポン山は大阪府と京都府の境界にある山で「この山は正しくは加茂勢山といいますが、標高679メートルの頂上に近づくにつれて足音がポンポンとひびくことから通称ポンポン山と呼ばれています。」そうなのだが，通称どころか地図にもそう表記されているので立派に正式名称である．いくかの登山ルートがあるのだが，今日は神峰山寺からの単純往復コースを選んだ．神峰山寺は高槻は原の集落の奥にある，紅葉の有名な寺だ．ここの駐車場に車を停めて，まずは本山寺駐車場までは車道，そこから八丁（このコースの中ではまさしく「胸突き」な坂道だった）はコンクリ舗装の東海自然歩道を歩いて本山寺へ．その後はごく普通のよく整備された山道を着々と頂上を目指して登っていった．舗装道路と山道はそれぞれ1時間くらいの道のりだったが，舗装道路の方が斜度がきつく，山道になってからの方がなだらかで登りやすかった．

大きな地図で見る

頂上からは京都方面と大阪方面の両方に眺望が開けてなかなか快適．ややかすんではいたものの，北側にも山々が連なり，雲海のようになっていて美しかった．持参のおにぎりを食べて一息つくも，風が割と強くてすぐに寒くなり，早々に下山．思ったより楽に登れてよかった．ただし，頂上で足を踏みしめるとポンポンと音がするかどうかは分からなかった．残念．

帰りは小野原西のヒロコーヒーでブランチ．このあたりはチェーン店ばかりではあるがカフェやレストランがたくさんできて，私が頻繁に出入りしていた頃よりも断然便利になった．

_ 秋学期実質初日

卒論ゼミと3年ゼミの研究実習．

卒論ゼミは3名欠席．進路決定状況に関する調査をしたが，昨年よりはかなり状況は改善しているようである．それが全体的な傾向なのか，ゼミに配属された学生の特性によるものか，それともただのランダムな変動によるものなのかはよく分からない．教採結果待ちの学生が一人いるので，是非合格してもらいたいものだ．卒論は，ようやく実験組の3名が10月からデータ収集に着手する予定．この3名とまだ調査データを完全には取れていない者を除いて「あとは書くだけ」の学生は10月5日に一日かけて一人1時間弱ずつ面談をし，現状の確認と今後の方針の指導をすることにした．

研究実習の受講は任意としたため，履修を希望したのはゼミ生15名のうち7名だった．ポスドクAyaさんと戸部ちゃんに主担当をしてもらい，私は統括的な立場で関わることにした．今日は概略とスケジュールを説明した後に，課題遂行のちょっとしたデモ的なものを経験してもらったが，昨年の受講者より活発で雰囲気の和やかだったので，今後に期待．

_ 心理科学基礎統計（第1回）

後期に定常的に講義科目があるのは水曜日のみ．しかも，統計科目の2連チャン．まずは心理1年生の必修科目であるこの科目は，いつものように階段教室で200名弱の（統計科目としては）大人数を相手に講義しなければならない．ただ今年は1つ大きな変化があって，B4学生2名がLA（ラーニングアシスタント）として授業補助業務に就いてくれることになった．統計科目のLAに自らの意思で応募してきたのだから，当然受講時の成績はよい．大きな部屋での講義はどうしても私の目線が隅々まで行き届かず，結果的に注意散漫な受講態度の学生をコントロールするのが難しくなるので，かれらには是非その辺りをフォローしてもらいたいと考えている．

初回は恒例の「心理統計とは何か」をテーマにしたイントロダクションの講義．去年までのコンテンツに「統計学とは何か」というセクションを設けて，例の統一球問題の検証について本質を失わない程度に簡略化したものを加えてみた．統一球問題を検証する統計学ではものさしはHR数（あるいは率）だから簡単だが，心理学の場合は信頼性と妥当性の高いものさしを自分で作る工夫が必要で，それが難しく面白いところである，という展開にまとめてみた．

今日はおおむね静粛な環境を維持することができた．来週からもなんとかこの状態を維持したいものだ．

_ 心理科学統計IV（第1回）

4限は3年生科目．SPSSで多変量解析．選択科目になって以来これまででもっとも少ない受講者数（50名強）になりそうだ．春学期の受講者が100名を大きく超えていたのと比べるとぐっと授業環境は向上する，はず．

_ 新装・フェスティバルホール（第1回）

4限後の会議をぎりぎり中座せずに済むタイミングで大学を出てフェスティバルホールへ．オープン前の音響テスト兼リハーサル見学以来で，初のコンサート．そろそろ新進気鋭の域を抜けつつあるドゥダメル率いるミラノ・スカラ座管弦楽団によるヴェルディ（生誕200年だそう）の名曲演奏会である．前日は演奏会形式のアイーダをやったそうだが，今日はいろんな序曲＋いくつかの歌劇のアリア等のさわりをきかせる内容だった．

コンサート開始当初はドゥダメルばかりに注目していたが，あまり際だった特徴はないように思われた．それより強烈なインパクトだったのはテノールの方．ハンプティダンプティもこれほどではないだろうという肥満体型なのだが，声量はものすごかった．きっとあの膨れた胸板の中にはがらんとした空洞と鈴虫のような羽があるに違いない，と思わせるような高らかとした歌い上げぶりに，私たちだけではなく多くの客が茫然とし，そして，笑っていた．

悪くはなかったけれど，S席26000円はちょっとぼったくりかもしれない．