Cosi e la Vita

_ 言わずもがなだが

暑い．まだ6時半なのに．

_ 合宿

本日から1泊2日＠休暇村加太にてゼミ合宿．うちは伝統的に院生以上しか出かけないことになっているが，そういえば私の記憶の一番最初にあるゼミ合宿は学部生の時有馬さんのリゾートマンション＠琵琶湖に出かけたときだったなあ．

さて，どうなることやら．

_ 業務連絡toご夫君

助手室を捜索しましたがユリとサモは見あたりません．やはり家のどこかに隠れている模様です．ユリはこないだ着た覚えがあるので洗濯した後どうなったのか．サモは最近着た覚えがないのですが…

_ 公式発表

世紀の瞬間だったはずなのに，ちっとも盛り上がらなかった．

_ [tigers] レギュラー休みで

昨日のヤクルト戦は，京都兄弟＋フジモン＋矢野はスタベン．金本はフルイニング出場を長年継続中なのでスタベンはおろか最後まで引っ込めることもできない．沖原サヨナライレギュラー安打で，1-0勝利．今岡の自打球は実に実にひやりとしたが，骨折したわけではなく，サヨナラ時もベンチにいたのでそれほど重症ではない模様（やや希望的観測）．久保田好投．試合間隔が詰まってきた現在，彼は6人目の先発投手として数えられるのだろうか．マジック38．マジかよ．

1　今岡
2　赤星
3　金本
4　八木
5　アリアス
6　沖原
7　中村豊
8　野口
9　久保田

うひゃー，異様に駒落ち！と思えるわけだが，ほんの3年前のスタメンはまさしくこんな感じ（よりもっと弱体）だったわけで．そりゃ勝てないのも当然か．

阪神の歴代開幕スタメンはこちら（1961〜2002）を見ると良い．2001年なんて今から見るとどう見ても何かの間違いとしか思えないようなメンツで，背筋が寒くなりませんか．平下だの上坂だの，現在の位置づけは「守備固め」「勝負所手前の代打」あたりがせいぜいなわけで… これを見て彼らに固定のヒッティングマーチがある理由が分かりました．

_ MVSOFTっていうかEricに

一言させていただきたい．6.0→6.1でGUI変えすぎ．パス図の画面でずるずる勝手に（マウスの動きに呼応して）場所を動かすのうざい．っていうか，早く正式版を出そうよ．

でももし出たら「グラフィカル」の改訂せなあかんってことか．改訂するとしたらむしろ画像とサンプルファイルつきDVDにしたいな．文章でソフトの操作を説明するのって，面倒な上に読む方もしんどいよね．

_ フランス万歳・アルザス万歳

午後からはSEM集中講義を聴く．初めてレクチャーの講義を聴いてから5年目になる．この3年は最終日しか行っていない（＝最終日にやるあたりのことが毎年大体新しいことだから）のだが，段々練れてきていることは素人（なんて言っていいのか，私）にもよく分かる．身近でこういう講義を聴ける学生さんたちは，その価値が理解できているかどうかは分からないけど，実はとっても幸せなんですよ．大体統計学者の教える統計って「だから君はつまり，私のようなバカは統計やっちゃいけないって言ってるんですね．あーあ，わかりましたよ．すいませんでしたねえ」と逆ギレするしか道が残されてないようなものが多いんですから．

_ 無題

いやね，別にその人たちを個人的に云々しなくてでもですね（云々したいですけどね），KをPにしたりSをAPにしたりする暇があったら，もうちょっと先にやることあったでしょうにと，声を大にして言いたいですよ．私は．

_ なんだか

はてなアンテナに捕捉されなくなっている．手動更新チェックをしたら「サーバ移行中・しばらくお待ちください」とのこと→夜回復

_ 目が覚めたので

5時から原稿など書いてみる．この時間さすがにまだ暑くない（ただし，グラビアアイドルのような格好をしているが）．

ご夫君が午前中会社に行って仕事をするというので，ついでにくっついていってIMPのスタバで原稿書きをすることにした．家でも仕事はできるが，誘惑は少ないに超したことがない．

で，7時に車で家を出て，阪神高速乗って京橋へ．休日の朝早い時間帯なのに結構混んでいる．駐車場に車を入れて，ご夫君はツインタワーのオフィスに行って，私は向かいのIMPにあるスタバに立てこもってお仕事．目の前には大阪城ホールと大阪城が見える．夏休みの土曜日のオフィス街，しかもほとんど早朝と言ってもいいこの時間，さすがにスタバはガラガラである．モカフラペチーノは，脳天に衝撃が到達するほど甘い．

蛙原稿年表バージョンは順調に書き進み，2004年まで到達．8000字のつもりが頑張りすぎてオーバーしてしまって，多分参考資料などへのポインタ込みで9000字くらいになりそう．大丈夫でしょうか？　つらつらと眺めてみたが，これ以上自分では削りにくいので，あとは他の皆さんにたたいてもらうことにしよう．1997年に書くことがないなどとぬかしていたが，私ごときの結婚なんかより何よりすっごいエポックメイキングな出来事を書き落としていたことに気づいたので，恐縮しながらそれを書き加えた．いや，ひょっとして第一次蛙データを取ったのは，1996年ですか？

で，次は本文原稿に…移るつもりなのだが，年表原稿の2倍以上書かなければならないという現実に引き戻されて，一字も書いていない状態のまま思わずへこむ．先般ブログの方のTBで間接的に指摘されたことだが，私は未来予測に弱いのだ．あと，はっきりいってインターディシプリナリーな発想が貧困．そんな私がこの章を書いていいのか．要するに誰もが一番書きにくいところを押しつけられちゃったんじゃないのかー．ぐおー．

と，苦悩しております．へへへ．でも，最終章なんて滅多に書けるもんじゃないので，大変名誉に思っているのです．

とにかく先般の打ち合わせでパパさんが言ってくださったことで大体ゴールは決まっているんだが，まだ気の利いた書き出しが思い浮かばないのだ．経験的に書き出しさえ思いつけばあとは突っ走るだけ，なのだが，そこを書き始めないと一歩たりとも進まないのが私のスタイル．そこそこの思いつきが浮かんでは消え，消えては浮かびの状態が続く．

10時をすぎてさすがに客が増え始め，フラペチーノを製造するための氷クラッシュの音が，大学の15号館建設工事並みにうるさくなってきたので，スタバを出て向かいのミスドに移動．客層がトホホだが，がまんがまん．

そして遂にプロローグとエピローグのネタを思いついて一気に書く．最初と最後に個人的なエピソードをもってきてそいつらが対応しているという書き方は「新しいかたち」と同じネタ（でもちょっとスタイルは変えた）なのでやや不満だが，書きやすいのは確かだ．とりあえず2000字突破．あとは真ん中埋めるだけ．埋めるだけ…げほげほ．

_ 私大蛍雪

こないだ取材を受けた私大蛍雪が店頭に並んだようで，旺文社から見本誌が３つも送られてきた（今度一つ進呈します＞ご両親様）．豪華カラー写真付きなのでご夫君に見せたらさぞ喜ぶかと思ったら，そうでもなかった．ちぇ．

しかしこういう取材も，そう何度も受けるもんじゃない．つまらないことで有名人錯誤を起こすのはくだらないので，次からは基本的に辞退．

_ そりゃ財政も破綻するだろう

爽快に仕事ができたので京橋からの帰りはちょっと湾岸をドライブ．ご夫君が「ちょっと行ってみたいところがある」と言うので任せていたら，車は舞洲方向へ．2008大阪五輪誘致失敗の傷跡が，遊休地という形で生々しく残るところだ．ご夫君は「関西空港からのバスでいつも目にするひどく変な施設」が何であるかを確かめたいという．それがこれ．

ほら，異様でしょう．関西空港からのバスは阪神高速湾岸線を通るので，この真横を通過するのだ．ちなみに左が「大阪市環境事業局」でつまりゴミ処理施設，右が「大阪市舞洲スラッジセンター」すなわち下水処理施設．「外観デザインは環境保護で有名なオーストラリアの故フリーデンス・ライヒ・フンデルトヴァッサー氏の手になるものです」らしいが，どこからどう見ても「予算の無駄遣い」以外の何物でもない恐ろしい姿形であった．検索してみると意外にネット上では話題になっていないのだが，こちらの写真などがもっと写りがよくて迫力がある．

しかし，そりゃ大阪市も破綻するよ．よしんばオリンピックの誘致に成功していたとして，コレ見て誰が感動するんだよ．

_ ンホイザとルキューレ

帰りの車の中で競馬中継を聞いていたらAM神戸のアナウンサーが「タケカワルキューレ」という馬を「んー，どこで切ったらいいか迷いますねえ」と宣った．「タケカワ・ルキューレ」か！ お前，ワーグナーもしらんでアナウンサーやっとんのか！　じゃあマチカネタンホイザは「マチカネタ・ンホイザ」と読むというのか！　ローエングリンは「ロー・エングリン」か！

_ 呻る

ご夫君は珍しく休出で朝から出かけてしまったので，自宅でチュートリアル論文を呻りながら執筆．しかしなかなか進まないので昼寝したり（ｗ　昼寝しながらもどうやって論を組み立てるかを必死で考えていたりしたのだが，しかし当然だが起きたら半分くらい忘れてしまっていたのだった．

_ 今日の成果

午後一でまちかねM君研．密造酒データのログ分析を進める．とある事情により１ヶ月遅れのスタートだ．がんばろー．今日分かったことは「男子はサッカーが好き」ということだ．暇があったら自分のブログも分析してみたい．きっと男子気味な傾向を示すと思われる．

その他いろいろ与太話など．これも面白かった．心理系の人間がいかに「テクニカル」な話題の領域が広く，またそれに対する耐性が低いかについて，分かっていただけたと思う．

めかぶのソースからのインストールはnisiharaさんのアドバイスを得てもやはりうまくいかない．大体UNIX系のこうしたソフトは入れるプロセスから（楽しい人にとっては）楽しめるようなつくりにわざとなってるんじゃないだろうか．トラブル多すぎ．私はちっとも楽しくないので楽しみたくないし，途中でエポケってしまうのである．まちかねM君に，バイナリめかぶを直接呼び出すようなプログラムに書き換えてもらうことにした．たのんます．

_ しばらく出張

今日からコタキナバルへ出張．帰ってくるのは投票日．

12時のフライトなので関空に10時過ぎ集合．8:45のリムジンバスに乗れば余裕なので，朝の時間があまって仕方がない．マレーシア航空なのでラウンジ等も使えず（あー，カードラウンジは使えるのか…でも連れいるし…），早く空港に行く意味がない．

_ コタキナバル到着

到着時は，きっと日本の国内線なら「着陸できませんので引き返します」と言いそうな気がするくらいの大ストームだった．しかし着陸して，とりあえず外に出たときには雨はやんでいた．でも，あまり天気はよくない．

ル・メリディアンにチェックイン…したが部屋が掃除の後のチェック待ちだということで，ラウンジで待たされ中でございます．

_ で，滞在初日

30分以上待たされて部屋に入る．海側で，うまくすれば夕陽に乾杯もできそうなところだが，今日は残念ながら曇り空の切れ間からちょっとだけ眺められただけだった．ちょっと休憩してから，にのじさん，偶然同宿だったI先生と一緒にタクシーでステラハーバーリゾートに行って，大先生＋学長と一緒にバフェディナー．ステラハーバーはめっちゃ別天地リゾートという感じだった．料金は私たちの泊まっているところの倍するが，倍と言っても一人1万2000円くらいだそうである．ル・メリディアンも悪くないが，周りがなんかこう，那覇って感じなんだよなあ…

_ ヤンキーじゃないけど母校に帰る

母校の中3生を対象としたキャリアガイダンスの講師としてお呼ばれし，ほぼ20年ぶりにその門をくぐった．母校の内部は，トイレが広くきれいになった以外は特に何も変わらぬ様子だったが，お祈りが口語になっていたのには驚いた．やっぱり主の祈りは「われらをこころみにひきたまわざれ」などと唱えないと何となく「祈り」な感じが出ないと思うのは私だけだろうか．当該部分を今は「わたしたちを誘惑に遭わせず」と唱えていたようだ．試みって誘惑だったのか！…と今知ったということは，やはり口語にすべきだったということか．

講師は10名ほどいたのだが，午前中の2コマを使って生徒たちは希望する2名の話を聞くという趣向．講義というと90分の尺で考えるのが身についているので，50分で話をするのは大変だった．いろいろと生徒から質問を引き出そうと頑張ったのだが，それなりによい質問もあったものの総体的にはあまりうまくいかず，中には「うちの学科の学生なら即刻退場を命じるに違いない」というような態度の生徒もいて，ちょっと消化不良だった．もしまたやるならさらなる工夫が必要そうだ．講師の属性は大学教員が3名（経済学・薬学・私），その他には社会福祉士（自営），弁護士，杜氏，グラフィックデザイナー，等々それなりにバラエティに富んでいた．同業者とは「最近の学生は…」「最近の大学は…」な話で盛り上がったのであった．いずこも同じ，である．

_ 前期試験の季節です

バスで後ろに座った学生がカンニングの相談をしていた．頭のいいやつを前に座らせてそれを覗こうという魂胆らしかった．

_ virusじゃないものもbustされる

キャリアガイダンスの講師のお一人が灘菊酒造の蔵元の娘さんで杜氏だということなのでウェブサイトを見てみようとしたら，

該当したカテゴリ: 違法薬物

という表示が出てアクセスブロックされてしまった．はて昼休みに大吟醸を飲ませてもらった私は違法行為をしたのかしらん．

_ ああ

ひどい．ひどすぎる．こんなにひどくていいのか．バカめ．

_ done & done

昨日はだいぶ酔っぱらって帰ったので，鍵をかけ忘れたりぬいぐるみを投げたりいろいろと狼藉を働いた．しかし悪酔いはせず二日酔いも軽め．私は日本酒よりワインの方が合うのかしらん．しかし朝はさすがに普段通りには起きられず，6時起床．7時過ぎに出かけた．この時間になると，もうセミがわんわん叫んでいる．人間，活動開始時間がセミに負けていては暑さにも負けてしまうというものだ．こういうことはなるべくないようにしたい．しかし来週の火曜日もまた飲み会だよ．

研究室では，ほぼできあがっていた日心のポスタとまったくやっていなかったデータ解析法Iのレポート採点を完了させた．夕方からは認知神経科学の勉強会なり．

_ 函館なう

雨降らなかったからよかったけど，暑い！　とりあえずイカと大学の既成概念をぶち壊すことには成功．

_ ベランダ焼肉

台風6号はほとんど何事もなく通過していったが，朝夕が涼しくて心地よい．こんな影響なら大歓迎だ．そんなわけで昨夜はベランダにホットプレートを持ち出して焼肉をした．ベランダでご飯を食べたり酒を飲むことはよくあるのだが，焼肉は実は初めてだった．ブレーカーが落ちることもなく問題なくできてよかよか．またやろう．

_ フェルメールのラブレター展

京都市美術館で開催されている標記展覧会に「覚悟を決めて」行ってきた．朝日放送で盛んにCMや番組内での紹介がされているし，日本人は（やや過剰に見える程度に）フェルメールを珍重するきらいがあるように思うので，行列や人混みが大嫌いな私たちにとっては，夏休みの日曜日に行くなどというのは割と無謀な行為なのである．それでもなぜ行ったかは自分でもよく分からないが，何となくそんな気になった．

9時前に自宅を出発し，10時前に現地到着．美術館のすぐ裏にある市営駐車場に車を停めて行ってみると，人の姿はまばら．チケット購入もまったく列はなく，まだ世間的には「早い」時間帯のようだった．さすがに館内に入るとそこそこ人はいて，絵の前に1列は人が並んでいるくらいだったが，見たくても見られないぞう，というような状態ではなく．

本展覧会はフェルメールが全面に押し出されているので気がつかなかったのだが，主題は「コミュニケーション」であった．オランダ17世紀の絵画を中心に，当時の人々がそれぞれの思いをどう伝え合っていたか，また画家が自分たちの作品を通して何を語りかけていたか，を読み解こうという視点から展示がされており，また解説が加えられていた．当時繁栄の極にあったオランダでは一般市民の識字率がかなり高くなっていたので，「ラブレター」をはじめとした手紙が普及し，written communicationがパブリックなそれのみならずパーソナルなコミュニケーションを担うようになったのがこの時期なのだそうだ．

文字を書くことに自分の気持ちを乗せるという行為は（少なくとも一般市民レベルでは）この頃に普及した，とのことであった．また，今回はほぼすべての作品に人物が描かれており，彼らの表情やしぐさといった非言語手がかりが何を伝えているのかにも注目した解説がなされており，これもまた興味深かった．

総じてコミュニケーション研究者にはおすすめの展覧会だった．フェルメールは特別扱いで，一番最後に別室に3点が展示されていた．確かに彼の作品は他の同時期の絵よりも光の使い方や人物と背景のなじみ具合が群を抜いている…ような気がした．しかし私はむしろ彼の風景画が好きなので，現存する全作品が世界中のどこにあるのかを確認したが，既に去年見た2点しかないようだった．「フェルメールの風景画を見るために」世界のどこかに吹っ飛んでいく必要は取り立ててないらしい．

_ 賢明キャリア講座

昨夜帰宅がほぼ0時だったので，無理をせず6時起床→7時出発で新幹線で姫路へ．快速→新快速乗り継ぎだと6時半過ぎの電車に乗らなければならないので，たかが30分，されど30分だ．姫路到着は8時過ぎで，御幸通から幸いにもまだ陽射しのない間に大手前公園を抜け，8時20分には母校に到着．

既に5回を重ねているこの講座，私もほぼ毎回協力させていただいているが，必然的にだんだん年上の部類に入ってくるようになっていて，今回は9名の講師のうち上から2番目．一番下が私と一緒にトークをするようにと引っ張り出してきた戸部ちゃんで50回生（私の15歳下）．一回り以上離れているし，初めて会う方々も毎度たくさんいるのだが，同じ中学高校で6年を過ごしたという共通点はなかなかに強固なもので，それぞれが思い出話をすると「ああそうそう，私もそうだった！」という声多数．懐かしい先生方も代わる代わる現れて，そのたびに盛り上がる．講座よりむしろ合間のおしゃべりが楽しくて参加していると言えるだろう．今回の講師の職業は，医師，大学教員，DJ（タレント），弁護士，助産師，新聞記者，服飾職人…多彩である．

私は戸部ちゃんとコンビで，「心理学とは何か，研究者とは何か」というテーマで話をした．最初に聴講するM3生たちに「心理学のイメージ」「研究者のイメージ」を自由に書いてもらい，まず私が「心理学とは何か」について，イメージとの共通点と相違点に触れながら話をし，その間に戸部ちゃんは「研究者のイメージ」自由記述を得意の絵で表現し，バトンタッチしてから自らの研究者としての生活について語る，という構成である．二人で頭をひねって考えた流れだったが，なかなかうまくいった．相変わらず生徒たちの反応は薄めだが，それはもう仕方がなかろう．

この講座，戸部ちゃんがめでたくポスドクを脱出してポストを得たら，完全に彼女にお任せしようと思っている．早くその日が来ればいいのにね．

_ 母校キャリア講座

毎年この時期にこの行事のために母校に足を運ぶようになって5年ほど経った．多分毎年書いていると思うが，決して後輩たちにいい話ができているとは思わないのだが，今年も依頼を受けたので参上した．中学高校時代は毎日のように利用していた姫路駅が着々と変わりつつあるのを目撃する機会にもなっていて，今年は，大阪駅のルクア風とでも言えばよいのか，巨大な駅前ショッピングビルが新たにできていた．姫路城天守閣はまだ改修中のようで，おかくれのまま．

ネタとしては昨年とほぼ同じ内容のスライドを準備して行ったのだが，行きの電車の中でやりとりしていた以下のエピソードをたとえに使って「人間の行動や心理についてある仮説が思い浮かんだらデータを取って検証しようとするのが心理学者である」という説明をしたら，やたらと熱弁を振るってしまって時間が足らなくなった．いつも同じことを書いていると思うが，50分というのは私たちには尺が短すぎる．

講師一同揃ってお昼のお弁当をご馳走になってから，姫路駅付近のカフェに移動して中高時代の友人2人とお茶をしながらおしゃべり．2人とも高校生〜小学生の子どもの母親で，いろいろと悩みながら育てている真っ最中のようだ．なまじ心理学者であるがゆえに，時に真剣に「こういうときどうしたらいいのか」とアドバイスを求められるのだが，正直なところとても困る．子育ての経験もないし，発達心理学のこともわからないし，ユングの感情型に子どもが当てはまる気がするけどどうだろう，と言われてもユングの感情型を知らない．とりあえず，まだまだ成長途上なんだからラベルを貼るのはやめた方がいいんじゃないかな，と言っておいた．

_ 納涼会

前職・神戸学院大学人間心理学科の夏恒例の納涼会にお呼ばれして，夕方は神戸港へ．アクセスガイドに神戸駅から徒歩10分とあり歩いてみたのだが，途中でよく分からなくなったので引き返してハーバーランド駅から一駅のみなと元町駅まで行って，そこから徒歩4分．歩いてみると途中に健民ダイニングがあって，よく来てはいる場所なのだが，いつもは車なのでまったく道には不案内だ．途中で工事中の箇所があって大回りを強いられたりしたが，なんとか約束の時間前に到着することができた．一昨日盛大にやらかしたので，正しく目的地に到着できる自信が今まで以上になくなっている．

今回の参加者は退職者4名を含む13名．近況報告など挟みながらフレンチをおいしくいただいた．ただし，このところ飲酒の機会が多すぎるので今日は酒抜き．前職場には5年在籍したが本当に雰囲気のよいところで，異動するのも後ろ髪を引かれる思いだったが，今でもそれは変わらないらしい．ただ，私がいた頃は全員が任期なし教員（当初12名）だったが，今では任期なし11名任期付き8名の19名で，任期付きの方は学部や大学の諸委員業務をなさらないので，専任の負荷はかなり増えているそうだ．現職も事情は違うが，いろいろ大変なことについては変わりがない．それでもこうして和やかに卓を囲んで旧交を温めることができるのはある程度は余裕があるということなので，ずっとこれが続いてくれたらいいなあと思う．