私はきっといい女優にはなれない（笑
学位記授与式が11:30からある．ご夫君はこの日出張でバンコクに出発なのだが，夜便なのでこの時間帯は在宅だ．「来る？」と聞いたら「行けないことはないね」とのことだが，なんせ彼からは，
「おめでとう．しかし，これしきのことでまさか有頂天になってはいないだろうね」
と説教喰らっているので，「ただぞうから直接学位記もらっちゃうぞーみたいな」有頂天系のイベントには来てもらわない方がよいかもだ．
ソフト買ったナリ（と書いて実は行デーにあったりしたら超ショック！←でもありがち）．あー，本も買わなきゃですね．とととりあえず日本語の本があるとうれしいんですが，ないでしょうねえ．
初めて「研究者」でイオンド大学の名誉博士号（心理学）を取得した人を発見．
ここに行くためだけに何も見えない曇時々雨の安曇野を走った私たちであった．
青木湖のそばにある割ときれいなレストランだった．いろんなガイドブックに載っているので，夏休み直前の雨の日の割にはたくさんのお客さんが来ていた．しかし世の中で「くんくん」という言葉がふつうに取り交わされる状況が我が家以外に存在したとは（笑
今朝入ってきた露天風呂が表紙→CREA今月号
そもそも温泉というものにさほどの思い入れはなくて，広くてのんびりできる部屋と外が見える風呂とそれなりに食べられるお食事とつかず離れずどちらかといえば離れてるサービスがあれば満足な私は，結構ここが気に入りました．それなりに高かったですから，そうでないと困りますが．
おー、扉峠から扉温泉へ直接行く道を通りました。6月13日に。 ちょうど入り口に「この道は狭いよ、落石多いよ。それでもアナタ いいんですか？」みたいな警告板が立ってたんだよねｗ 恐いもの知らずのおれは、上等じゃんとばかりに迷わずその道を選択。 正直、舐めてたね。いや、確かに道は相当狭いけど、対向車が来ない 限りなんとかいけるんよ。それより閉口したのは土砂・木の枝・落石の 多さだよ。走り始めて５分で後悔したもん。あとはひたすら対向車が 来ないことを祈りつつ。 そんで終盤、一個道の真ん中に落ちてた石をまたいだつもりがエンジンの 真下辺りで引っかかってエライ音を立てて引きずってしまった。 ローダウンしていたのが仇になったわけだけど、アルミアンダーパネルの おかげで助かりました。ノーマルパネルだったらオイルパンかマフラーが 逝ってたかもね。で、扉温泉まで辿り着けばもう大丈夫。 というわけで、運転初心者さんはもちろんのこと、運転大好き＆大得意で 峠道ドントコイな人にさえも全くお勧めいたしません。ジムニー海苔は 好きにしてくださいｗ
ばっちりこの道を通りました（笑 そんな悪路だとはつゆ知らず… 確かに「ここで対向車が来たら終わりやな〜」「このガードレールの下に突っ込んだら死ぬで」「なんだこの落石の多さは！」だったわな．ご父君，ひょっとして行くことがあったら絶対松本市側からアプローチするように．
なお，ビートル君はここではお腹を擦りませんでしたが，八ヶ岳犬の牧場に行く途中の悪路で「ガガガッ」と嫌な音を（笑
でもね，確かにすごい道でしたけど，某京都府北部の日吉町のものすごい府道に比べりゃあ，落石の多さ以外は大したことなかったっすよ．
7時に起床．思いっきり変な夢を見たので，目覚めは無意味にさわやか（笑 今日は午前中が自分の発表なので昨日のようにのんびりはしていられない．8時にチェックアウトして，今日不要な荷物（例：大会発表論文集）を詰めたコロコロを宅急便で送って，新札幌の駅の近くで軽く朝食を…と思ったのだが立ち食いそば屋しか開いてなかったのであきらめて，直接地下鉄で大谷地の駅に向かい，そこのキオスクでパンを買って会場に向かった．
会場に到着したらまだ8時半で，早すぎ．ポスター会場には入れたがまだ電気もついていなかった．勝手に電気をつけて昨日の休憩スペースに陣取って原稿の続き．ポスターはやいのやいの言って隣同士の番号にしてもらったのに，会場に来てみたら見事に裏表（端っこ同士）になっていた．これでは連番にした意味がどこにあるというのか．北海道の雄大な思想に感動して…おとなしく表裏に甘んじるわけもなく，おきよどんがいらっしゃったら即，会場係担当の学生にねじこんで，空きスペースを乗っ取って無理矢理隣同士にしてみた．
さあフチナシA0ポスターを貼りましょうとケースの蓋を開けていると．どこからともなくダブルK君＠後輩たちが現れて「お手伝いしましょう」と言ってくれた．頼んだわけでもないのにこのすばらしく気が利く後輩はどうだ．その心遣いに感動，感動，大絶賛．私のは押しピンの本数が少なくて済むので，主におきよどんのポスターを貼るのを手伝ってもらった．ありがとう．来年もよろしく（笑
発表は例によって例のごとく，在席責任時間（発表ナンバーが奇数と偶数で１時間ずつというきまりになっていて，最低限その時間さえいれば発表したことになる．中にはその時間きっかりしかいない人もいる）など何の意味もない，始まったら最後2時間立ちっぱなしでしゃべりっぱなしの無制限デスマッチである．今回はネタがネタだけに「よく知ってる」人ばかりが来てくださったので，何人もの「とりあえず最初から説明してください」という鬼（関心を持ってくださるのは大変ありがたいのだが，１時間以上経過したくらいでもまたそれを言われると，YM大先生＠いつもリュックを見習ってちったぁ予習してこいや！と言いたくなってしまうのだ．すんません）がいなかったのは幸いであった．その代わりに「よく知ってる」同士の話で盛り上がってしまい，後ろに質問したそうに立っている方を何人も逃してしまったのは残念だった．すみません．T大出身M(S)Iさんのご夫君がはてな本のライターさんであるという衝撃？の事実も発覚．いやはや，世間は狭い．発表の準備をするうちに，また話をしているうちに自分の考えも整理できるというのがこういう大会で発表することの最大のメリットで，今回もいろいろ詰めきれていなかった，埋められていなかった部分を補完することができた．よかよか．
過換気＆声がれも究極まで来たところでデスマッチ終了．結局食べる暇がなかった朝食用のパンを一つだけ食べてから，ポスター会場を出た．次のシンポには出る気はないので，休憩室で時間をつぶそうかと思っていたら，こばちたちに遭遇して「すすき野にラーメンを食べに行く」ということなので，おきよどんも一緒に便乗することにした．こばち夫K君の後輩お薦めの，すすき野駅から徒歩１５分という位置にあるという店に行くことにして，大谷地駅付近からタクシーで現地に移動．南7条西8という，多分札幌原住民が聞いたら想像がつくのだろうが，東本願寺別院の近くの全然歓楽街っぽくないところにその店「五丈原（ごじょうげん）」はあった．忽然とあらわれた店なのに，時間もピークを少し過ぎているだろうに，中は客の行列．カウンターだけの小さい店だったが，きびきびと働く店の人は感じがよかった．「とんしお」ラーメンとチャーシューおにぎりを食べたが，旭川風のちぢれめんに，こくがあるのにヘビーすぎないスープがよく合っていて，おいしかった．値段も一杯600円と良心的で，すすき野にあるけど実は千里中央にも支店がある「山頭火」に行くよりは札幌に来た甲斐があったというものだと一同満足した．
待ってくれていたタクシーに乗ってまた会場に引き返し，遂に予定の（笑）休憩室に．北大路書房で訳本が売られているのを横目に見ながら（注：大会中にも結構売れたらしいです）休憩をかねていろんなひととおしゃべりをした．
15時15分からは自主企画シンポジウムが９本並列．去年ド緊張して自分たちの企画をやったことを思い出しつつ，今回は観客に徹する．しかしパラレルで9本もあると，聞きたいものが複数あって，一つの部屋に居着くのが難しい．そういう人はかなり多いようで，いくつかはしごするという意見もかなり聞いた．口頭発表ならまだしも，一つのテーマについて多角的に議論するのが本意のシンポジウムで，こういう環境はかなり悲しい．今回の大会は予想より随分発表やシンポ企画が多く集まってしまったせいだと思うが，こういった悲しい思いをすることが多かった．ＣＭＣ関係の口頭発表も，完全にポスターセッションの裏だったし… 同じ関心を共有する者同士が，所属や地域を越えてインタラクションする場としての学会の機能は，今回やや低かったと言わざるを得ないように思う．残念だ．
私はといえば，社会関係資本（ソーシャルキャピタル）関係のシンポに出て，K君＠敵の発表の途中で抜け出して，コミュニケーションのマルチ・チャネル性に関するWSでカアラ先生の発表を聞いて，フライトの時間が迫ってきたので時間切れ．超MMという噂のTOMSAM君の発表が聞けなくて残念だが，おきよどんから内容を聞いておくことにしよう．
もうすっかり「学会なんてあったんだろうか」という雰囲気の静かな大学を出て，大谷地駅に戻り，今度はバスに乗って千歳空港に向かった．バス好きだし，安いからいいのだが，すぐ高速に入ったのであまり車窓風景は楽しくなかった．40分で空港に着き，おみやげを買って，ラウンジで食べ残していたもう一つのパンをかじりながら日記を書く．無線LANはないかわりに，電話は全国どこでも無料アクセスなのに，モジュラーケーブルは朝送った宅急便の荷物の中だ．南無三．
今回の学会は，遊びも宴会も発表も打ち合わせ原稿書きもすべて適度に効率的にすることができたので，達成感はかなり高い．そういえば，人の学会発表を全然聞かなかった気がするが，まあ，いいんだ．
久しぶりに土日月と用事がなく，たっぷり休んでしまった．
今日は5時前に起床したので，20分早い始発の特急(05:39新開地行き）に乗ってみた．JRとバスの連絡も悪くない（ただしいつも乗っているのが始発の快速なので，普通にしか連絡しないわけだが）．暑い夏の日は，これで出かけるのもよいかもしれない．
今日明日は梅雨明け直後の「熱さのピーク」になるそうだ．17時までは何としても研究棟から一歩も出ないように頑張ろう．
昨日のヒーローは先生とブラウン．またルイジアナ訛の聞き取りにくい先生英語のヒアリングだ！と待ち構えていたら，先に話したブラウンの英語の聞き取りやすいことといったらない．多分，日本人向けに頑張ってくれているのだろう．ちなみにミシシッピー州出身だそうだ．またいつかお立ち台に上がっておくれ．
明後日に迫った心理統計法の試験に向けて，今日は終日オフィスアワー状態で質問受付中．さすがに前回とは違ってパラパラと学生がやってくる．色とりどりにラインマーカーが引かれ，メモ書きがされたテキストを見ると，とりあえず勉強する気はあったのだな，よいことだ，と思う．
別の授業でIntraclass Correlationなど扱っていたことが判明．何とまあ難しい（笑 そしてその先生はΣ使いまくり，平方根は√と書かずsqrtと表記しておられた．確かにきちんと基本的知識がおさえられているならば，なんでも記号を用いた式であらわしてしまえば簡単だし，わかりやすい．しかし，そうした式を見ただけで「ああ，わからない」と思いこんでしまう学生の方が多いように感じるので，個人的には若い学年で数式満載，にはあまり賛成できない．
なぜsqrt=√かということを説明してみたら学生が喜んでくれたのでよかった．
Yは「器用に心理統計を教える（計量心理学が専門ではない）心理学者がいるから，計量心理学者のニーズがない」と言っていたが，確かに入門的な講義に関しては敢えて計量心理学者でない人間がやった方がよいかもしれない，というところはあると思う．少なくとも「計量」に非常に大きくそのアイデンティティを依拠している研究者には，まったく初学者向けでない話しかできない人が多い．しかしもちろんそこでストップしていては真に心理統計を理解するところにまでは至らないのは明らかであって，もっとステップアップしたい，となればそれこそ計量心理学者でなければどうしようもない，という場面が出てくるのだ．ゆえに，それなりのレベルの大学の心理学科なら，ステップアップのための講義を準備しておくべきだし，そのためには是非とも計量心理学の専門家スタッフが必要だろう．
つまりそれなりでないレベルの大学なら専門家スタッフは特に必要ない，ともいえるので，結局ニーズは減るわけなんだが（笑
本当に今月中にチュートリアル論文が書けるのかどうかやばいと感じ始めた．ぬおおお．
こういう時に見る不安夢が，昔と少し変わってきた．昔は「家に帰りたいのに帰れない/果てしなく道に迷ってしまう」というものが多かったが，最近は「用を足したいのにどのトイレも汚くて入れず，あちこち駆け回る」というものになってきた．今朝も見たし．
30年もすると，夢から覚めたら現実に…ってことになってそうで不安である．
昨日よりさらにひどい雨が早朝になってもざーざー降っている．兵庫県西部は大雨洪水警報発令中らしい．少しでも小止みになってから出かけようと，しばらく様子見．
ひょっとするとこのTG三連戦は全部中止かも．いいのか悪いのか…．
と思ったが，10時過ぎに雨はほぼ上がったので，出勤．西北改札に入ってから特急が来るまでに5分あったのと，昨日「受精」を読んだから続けて読むとよかろう，という理由で，構内ほんいちで「受命」を買ってしまった．帚木作品初めてのハードカバーだ．確かにこれは「受精」を読んでいないと最初は何が何だか分からないかもしれない．
電車のダイヤはまだ乱れていた．
昼間コピーをしていて，1つ重要な分析をすっかりうっちゃっていたことを思い出した．がががーん．
このところしばらく体調がイマイチだったのがようやく上向いてきたので，8月に旅行に出るまで真面目にガッツリ研究に取り組もう．
昨日の社会心理学実習Aグループの発表は「服装で性格が分かるか」というテーマだった．女性の首から下の写真を刺激にして，「この服を着ている人はどんな性格だと思うか」をBigFiveで性格評定させ，評定者の性別とファッションへの関心度による違いを見るというものだ．
3つの班が別々の刺激を使ってデータを集めていたのだが，そのうち1班が私の写真を使っていた．対人心理学の講義が終わった直後に学生が，
先生！写真が足らないので撮らせてください！
と懇願するから，仕方なく撮らせたのだ．その日の風体は，アースカラーのチェックのタイトっぽいスカートに上はベージュのカシミアのセーターとダークグリーンのジャケットだった．教師然とはしていないが，かといってこんな格好の「学生」もあまりいない．分類材料に混ぜるならともかく，まさか刺激にそのまんま採用するとは．それ自身に問題があるんちゃうかというツッコミはやめるとして，仮説はこう．
「この刺激は，落ち着いていてしっかりしていそうなイメージがあることから，「温和な」「良心的な」「計画性のある」といった評定が高いと考えられる．
…媚びてないか，私に．で，評定結果はタイトルの通り．この班に限らず私のグループの方でもその傾向はあったのだが，BigFiveそのものの因子構造はものすごく頑健だということが分かった一方で，情緒不安定性（神経症傾向）の動きにはなんとなく解せないところがあった．
まあ，他に用意されていた2刺激（カジュアルなジーンズ＋トレーナーとややゴスロリ系）に比べて，圧倒的に私が情緒不安定だと評定されていたのが気にくわないだけかもしれない（笑
知恵袋論文が受理された．
とてもよい査読をしていただいた．特に主査の先生（この論文誌は主査のみ顕名）には大変迅速かつ的確な対応をしていただき，そして副査の先生方はとても審査が早かった．できれば脚注で審査者のみなさんに感謝の意を表したいところだが，ただでさえ紙幅オーバー気味なので断念．多分ここに書くとぼわぁぁぁぁんといつの日か伝わるような気がするので，多謝多謝多謝．
多くの知り合いはベルリンに向けて出発しただろう日．ほんとみなさん国際心理学会議がお好きである．私は残念ながら行かないと会えない人脈を持たないので，行かない．発表に当たってフルペーパのProceedingsが出るとか，いい発表をしたら論文誌に掲載される，とか，おいしい餌があるわけでもないし．ベルリンにベルリンフィルはいない時期だし．
ワイン会の後なのでゆっくり目に起きて，お昼間ちょっとだけ大阪でショッピング．マルビルのタワレコと堂島のジュンク堂というヘビロテコースだ．CDは890円×3枚．なんだかセールで通常の半額くらいになっていた．持っているCDも何枚か並んでいてちょっと悲しかった．買ったのは下記以外に，はびーのリクエスト（≒適当に思いついた作曲家を言う）でリストのファウスト交響曲（バーンスタイン×BSO）．いやあ，アマゾンより安くCDを買えたのは，満足だなあ（笑
大阪駅前ビルはインド料理の激戦区．なんでこんな狭い空間にこれだけ，と思うくらいたくさんの店が並んでいる．たいていインド人（だと思われる外国人）経営だ．今日は第二ビルの「マハラジャ」へ．ここも店員から何からみなインド人（だと思われる外国人）．インド音楽とインド環境ビデオ（つまり踊るマハラジャみたいなの）が流れている．ビジネスランチ800円にしたら，ものすごい量！というかナンでかっ！写真以外にもスープとチャイがつくのである．こんなに食べたら午後はビジネスになりまへんで．っていうかこれで彼らはビジネスになってるんだ．インド料理おそるべし．
新居で暮らし始めて以来，私たちは「電気を使う人」であると同時に「電気を作る人」にもなった．作っている量と使っている量をリアルタイムで知ることができるようになると，断然両者をなるべく同期させよう，そして前者をなるべく増やそうという気分になる．しかし作る方はお日様次第で統制不可能だから，勢い使う方を減らすことに血道を上げることになる．
というわけで今年はまだエアコン（冷房）を一度も稼働させていない．幸い午前中から午後早い時間帯は家を閉め切っていてもあまり室内温度は上がらない．帰宅してからは家のすべての窓を開けて（これがなかなか大変な作業だが），風通しを良くして頑張る．寝室には「呼吸の道」タワーの床下空気吹き出し口があって，これがなかなかバカにできない涼しい風を運んでくれる．それでもまだ寝苦しい夜には保冷剤枕を使う．
さてこのエコノミー＆エコロジーライフ，いつまで続けられるだろうか．8/6から2週間ほど不在にするので，まずはそれまで頑張ることを目標にしよう．
昨日の院ゼミ．
先だって研究会で聞き込んできた「遺伝子多型と葛藤耐性」に関連するレビュー論文(Way, B. M., & Lieberman, M. D. (2010). Is there a genetic contribution to cultural differences? Collectivism, individualism and genetic markers of social sensitivity. Social cognitive and affective neuroscience, 5(2-3), 203-11.)を読む．日本人をはじめとするアジア系の人々はG allele（オピオイド系）/Low expression allele（セロトニン系） 保持比率が欧米諸国に比べて多く，そのことが社会的感受性の高さのほかに集団主義・個人主義との関連（保持者が多い国においてより集団主義的）やうつ病の生涯発症率（保持者が多い国において低い）を検討していた．これだけで「遺伝子と文化は関係がある」とは言い切れないが，面白くはあった．まだまだ勉強が足らないので，秋学期はD君の神経科学の講義にモグリに行こうと思っている．
視覚系の論文(Cosman, J. D., & Vecera, S. P. (2010). Attention affects visual perceptual processing near the hand. Psychological Science, 21(9), 1254-1258.)の報告では，本筋とはまったく関係なく，
concave（凹）
convex（凸）
の語源が話題になった．concaveは分かりやすいのだが，convexがよく分からない．あれこれ調べたり教えていただいたりして，
convex 凸 (from L. convexus "vaulted, arched," pp. of convehere "to bring together," from com- "together" + vehere "to bring" (see vehicle). Possibly from the idea of vaults丸天井 carried together to meet at the point of a roof. )
という記述を見つけた．
そして最後に控えしは，昨日16:50〆切の電子提出とした心理科学統計IIIのレポートの採点．自費で雇用しているTA（院生）に印刷してもらった120部をででんと積み上げて，片っ端から1問ずつ内容を確認．今年から統計量を単に答える部分については表をあらかじめ作って数値を穴埋めすればよいという形式にしたので，表すら彼らに作らせるよりも随分チェックはしやすくなった．もちろん穴埋めだけではなく，結果の解釈は文章で記述させる．
課題は，同じデータに依拠して同じ分析をさせる既定設問5つと，同じデータに依拠して自分で考えた問題を自分で分析する自由設問2つという構成にした．前者が合格かどうかの閾値で，後者が加点対象というつもり．まずは統計量を埋める部分を集中的に見て数値の間違いを確認し，同じ間違いをしているもの同士は他の部分も比べるという方略をとると，ノーマルな「協力」の域を踏み外してしまった事例を発見しやすい．踏み外した者たちになぜそうしたのかと理由を問うと，たいてい「協力したので文章が一緒になりました」と言うのだが，合作は当然印税も頭割りだということを考えれば，レポートでそれをしたら個人レベルでは合格点には達さないということに気がつくはずである．
明日が成績提出の〆切．まあなんとか間に合うだろう．
1件はちょっと雷を落とした，かもしれない．統計の基礎の基礎がてんで頭に入っていない，整理されていないという状態を，分かっていながら放置している学生と話をすると，自分が教えているだけに，本当に腹立たしいのだ．
学生面談や来客をこなしつつ、秘書ちゃんに業務をしてもらいつつ、科研費集会＋社心大会用のデータ分析＋原稿執筆に注力。パネル調査3波目にして主要な従属変数に顕著な変化が生じたのに、それを説明できる独立変数を測定していないことも同時に明らかになった、という若干悲しい状況である。学会発表までの段階で結果を報告する分にはそれでかまわないのだが、論文にはしにくいなあ。
納会に出かけるぎりぎりの時間まで頑張って、あと数行の文章を書けばよいところまではこぎ着けた。ひとまず安心。
甲東園の韓国料理店「こさり」にて新入会員2名を含む11名で宴会。
各学部で重責を担っているメンバーが多いので、これだけ集まれる（欠席3名）日程はなかなかとれない。マッコリ飲みつつ、チャプチェやチヂミ、各種キムチにサムギョプサルなどを堪能した。マッコリは甘ったるいと聞いていたが今日飲んだ「虎マッコリ」は、日本の蔵元が作っているためだろうか、むしろ日本酒のにごり酒に近い感じのすっきりした飲み口でおいしくいただけた。 新入会員は社学のinms君と総合政策のomrさん。inms君は前からの知り合いだがomrさんはこれが初対面。女性×研究者×競馬好きという3段重ねの共通点を持つ稀少な方だ。競馬を見始めたきっかけはスイープトウショウの宝塚記念をご夫君（当時の彼氏）と見に行ったことだというからこれも私と似ていて、もちろん私よりキャリアはかなり浅いのだが、要するにそのくらい年下だということであるｗ 政治学の方なので研究上も今後いろいろ接点がありそうなので、楽しみ。
23時前に散会。春学期、お疲れ様でした！
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