私の公聴会についてこっそり,あるいは明示的に気にかけてくださっていたみなさま,どうもありがとうございました.聞きに来てくださったみなさま,どうもありがとうございました.
おかげさまで,その準備に掛かりきりになって他の仕事がおろそかになることもなく,お腹が痛くなるほど緊張することもなく,変な質問が来たらどうしようと不安になることもなく,そしてまあそれなりに満足のいくスタイルのプレゼンをすることができました.
もうちょっと疲労が残るかと思いましたが,あきれかえるほど普通です.
「いつもより目つきが怖かった」「何言われてもええぞ,かかってこんかいみたいな表情をしていた」との評を耳にしました.前者はいつも(学会発表間における相対比)より柔和だったはずなので(あれでそうなのか!)やや意外ですが,前者はその通りなので,自他認知は一致しています.
途中で殴り合いになるんじゃないかと思うような肉弾戦.見ている方は飽きないが,やっぱり審判がよくないような... 流れと関係ないところで赤を出す審判は,あまり好きじゃありません.
結局フランスは加齢現象ということなのでしょうね.30過ぎたとこらで体力が一度がーんと落ちるというのは,これだけ鍛えている人でも同じなのでしょうか.
ウルグアイではレコバが素晴らしいけどいかにも彼らしいムラっ気でまくりのプレイをしていたのが印象的でしたが,それよりもGKカリーニ.ユヴェではジジの控えに甘んじていましたが,実はこんなに切れる若手GKだったのですね.なお,観戦者からは「パックンマックンのパックンに似ている」という声が.
しかし,ユニ交換でゲームシャツを脱いだリザラズを見て,鼻血出そうになりました(でも,抱きついたらちょっと硬そう).
え?マジで?
41巻2号が届いた.匿名のもう一人の査読者も分かった.共同研究者さま,私はこの方をはっきり存じ上げないので,今度是非紹介してください.
だいたい合ってるんじゃない? 少なくとも通じるはず.
11月だそうな.そのまま引退ってのもいいんじゃない(笑
またまた阪神が勝って巨人が負け!しかもハマギンにボロ負け!
5月攻勢時に日本にいなかったせいだろうか,まだご夫君はこの阪神好調の波に呑み込まれていないようである.私は既に半分くらい呑まれているから,ピンチだろうがチャンスだろうが相手の攻撃だろうが実況を見聞きしていても大丈夫.でも彼はまだダメで,阪神の攻撃以外の時は迅速にチャネルが変更されてしまう.私も試合として負けてしまうとたかが1敗でもめちゃくちゃ凹むが,彼の場合もっと極端に一喜一憂の振幅が激しいのだ.敵がチャンスになっただけで「もうダメだー」だからなあ.
心を亡くすと書く.だから仕方がないと思うしかないのか.
よく大事だと言われることに「ほうれんそう」がある.互いにそのレベルがうまくかみ合ってこそよい成果が挙げられるし心的満足度も高くなるというものだ.
先だっては「そう」を抜かされたゆえに怒髪天だったわけで,そこはそれなりに改善されたように思うが,「れん」がないのが気に入らない.その代わりに無駄にあるのが「れい」だ.
私が「ほうれんそう」したことに「れい」だけを返されると,むしろとてもとても軽んじられた気分になるんだ.
朝一にコツコツ作業しました.まだ謎動作な部分もありますが,とりあえずは普通になりました.
まだ日記ネタに関するカテゴリについて理解していないのと,referer-utf8.rb を入れたらエラーが出てしまうことを解決できていません(
→uconvが入っていないせいらしいが,まだこれがうまくインストールできない).
あと導入したいのは長年日記→導入完了.昨年の昨日が博論公聴会だったんだなあ.
カテゴリはサブタイトルに[]で区切って書けと書いてあるのでそうしてるんだけどなあ.category.rbももちろん入ってるし.なぜリンクが張られないのだろう?
今日はお休みにして午前中から阪神百貨店6Fタイガースショップに行った。駐車場が阪神"だけ"満車だったあたりからなんとなく予感していたが、すごい人混み。レジは9台あるのに「ここ最後尾」の看板を持ったお兄ちゃんが立っているほどの長蛇の列だった。若者からおばちゃんおっさんまで客層はさまざま。みんな嬉々として阪神グッズを買い求めている。私もそんな中に混じっていろいろ買っちゃいました(^^)/ これはほとんど「おかげ参り」のノリであろう。
逃避日記より→私も心から賛同いたします
今日は完封負けを食らってしまった.口直しにあの時の思い出を,と18年前の優勝決定試合@神宮のビデオテープを取り出して寝室のデッキに入れたら,ディスプレイに「F5」と表示されてうんともすんとも動かなくなった.どうやら古すぎたテープが若干緩んでいたようである.ご夫君がデッキを分解してなんとかテープは救い出したが,デッキはヘッドが傷んでお亡くなりになってしまった.南無.
リビングのデッキに勇気を出して再び突っ込んだら今度はちゃんと読めた(^o^;)ので,早いうちにDVDに吸い上げておこう.
また来ました.このタイトルでメイルが.委員会開催日程を調整しましょう,というメイルだったのだが,その文面にも,
具体的には、7月**日〜++日のいずれかの日の午後*時〜+時に **市で開催したいと思いますが、先生のご都合はいかがでしょうか。
**市も広いぞ!どこでやるんだ!!
多分西宮北口駅のあたりで、近鉄のオフピークチケット(昼間なら10回分の料金で12回乗車できる)を落とした。しかもまだ1回分しか使ってないやつを。。。 帰りに一応駅の事務所に聞いてみるけど、まあ、届いてないだろうなあ。
→帰りに立ち寄ったサービスセンターに届いてました!(喜)
近鉄の回数券という,私の居住区域の人にはほとんどメリットのないものだったのが幸いしたのかな.っていうか,基本的に性悪説に立ちすぎでしょうか? でも,11回残ですから約5000円の価値のある金券なわけでして,横取りしたくなりそうなもんですが.
前に座っていた若い女性二人連れが,自分や友人が2chで晒されたという話で盛り上がっていた.自分たちは「ねらー」ではない,という立場だったようだが,もう会話の端々が… 個人的に2ch語を発話するという行為が大嫌い(かなりの部分,表記する行為すら嫌い)なので,なかなか興味深いと同時に耐え難いひとときであった.
初夏恒例のあの耳元での不快な羽音で目が覚めた.我が家では熱帯夜ではないこの時期ならではのイベントだ(熱帯夜の頃になるとずっとエアコンをドライモードにして部屋を閉め切って寝ているから蚊も来ない).私はあれ(あるいは刺されること)を我慢しながら寝る根性がないので,目が覚めた途端に跳ね起きて電気をつけ,速やかに「これで生きてたらすごいだろ」というくらいの勢いで殺虫剤で部屋を燻蒸(もちろん私たちは廊下へ)し,しかる後に部屋を閉め切って寝直した.
ああ,夏だ.
心理的な意味ではなく.
上記したように,ここ数日関西は梅雨を飛び越して夏の陽気である.夏と何が違うかといえば,熱帯夜でないことだけであり,日中は紫外線ばりばりの日射しが照りつけている.
しかしどうやらこれは関西だけのことであるらしく,つくばな友人は毎日max20度で肌寒いとの報を送ってくる.調べてみると東京も似たようなものではないか.しかも明日からは雨がちになり,さらにchillyになるらしい.明日と明後日は東京な私,こっちの気分で行くと,えらい目に遭いそうだ.
(6/7現在:書影がない!)
著者からご恵送いただいた.豊田先生どうもありがとうございました.書店で私が手に取る前にいただいてしまうとは無念です(笑
マーケティングはうちの学科の社会心理学ではメインターゲットのうちの1つなので,これから卒論を書く学生たちのためにもとても有用だろうと思われる.東京図書のシリーズは最近特に分かりやすいものを連発していて注目しているのだが,特に豊田先生の著となればなおさらその内容の信頼性や妥当性は厚い.早速今から教授会に持っていってマーケティング心理学担当の同僚Aさんに見せびらかしながら読んじゃおうっと.
で,本当に見せびらかしながら読んだ(もちろんAさんにもお貸しした).豊田先生の著ではなく編著で,プレジデント誌に連載されていた研究室メンバによる多彩な統計法解説記事と,新たに加筆された章によって構成されている内容だった.Aさん曰く「こういう分析法を使いこなしてくれる卒論生が一人でもいたらなあ… って,そのためにはまず貴方から!
今年のウィーンフィル来日公演,アーノンクールとのカップリングなのは知っていたが,芸文センターに来るとは知らなかった… これは強烈なチケット争奪戦になりそうだが,アーノンクールでブル5だけというのは正直微妙だしサントリーホールでも芸文センターでも例によって同じ価格設定.しかし目の前徒歩10分にVPOが来るのを見送るのもなんだか口惜しい…
そしてその10日後にはマーツェル率いるニューヨークフィルがやってくる.こちらはプログラム的に面白そう(ドヴォ「謝肉祭」,火の鳥,ショスタコ5)だしチケットは1万円以上安い.
どっちか,だが,迷うなあ…と書いて気がついた.VPOが来てるとき,私は福岡で学会だった.ということでマーツェル様に投資する可能性が濃厚.
とても疲れている時に生じる
→22時前にもう眠くて仕方がない
→開けても閉じても目が痛い
のコンボが来たため,保冷剤を目に当てて「ぬおー」と苦悩しつつ,そのままぱったり寝てしまった.湿度が高く,不快な季節がそろそろやってきたようだ.
今朝から半袖出勤.
3年生の実習でKNJ大MさんとMEDセンターTさんの「ケータイアドレスで性格は分かるか」に着想を得た質問紙調査をおこなっている.性格評定にはBigFive尺度(から各因子6項目ずつ抽出した30項目の短縮版)を用いた.探索的因子分析の実習素材として使うため,先ほど全グループのデータを結合してN=294でえいやーとEFAしてみたら,これほど見事に分かれていいのかと目を疑いたくなるくらい,ほとんどどの項目もおかしな分かれ方をせず,ほぼ完璧に5因子構造が再現された.「計画性のある」だけが開放性と誠実性に二重負荷していた(本来は誠実性項目).ここまで多くの項目で,ここまで美しい因子分析の実習サンプルは初めてなので,今後長く愛用することにしよう.多分これ,CFAの実習にも使えるな.
ロンドンに行ったとき,本当にビッグ・ベンがあの音で鳴っていたかどうかよく覚えていない(鐘自体はガンゴン鳴っていた)のだが,とりあえず本務校の授業開始・終了のチャイムは例の「キンコンカンコン」である.
赴任した当初まず面食らったのは,その速度.多分倍速.しかも途中でフェードアウトするというすばしこさ.なんて忙しい大学なんだと思ったが,その後すっかり慣れてしまっていた.
しかし今年度当初,急にチャイムの鳴り方が変わった.倍速は同じなのだが,フェードアウトせず,フルバージョンで流すようになった.
そして今朝,また変わった.今度は通常速+フルバージョンになったのである.授業時間や休み時間は特に変わっていない.なぜ急に変えたのだろう? その経緯はよく分からない.
大学で何人かに「チャイムの音変わりましたねえ」と言ってみた.全然気がついていない人もいて驚いた.「4月に入ってから2度目ですよね」と言っても,前のにも気がついていない人がいた.普通,気づかないか?
と私は思うのだが他の人はあまり気づいていないらしいものが他にもいくつかある.
セミの鳴き声の種類
雨のにおい
特に,セミの鳴き声を識別できない人が案外多いのにはいつも驚く.アブラゼミとクマゼミでも,全然違うじゃないか.
SHIP編者会議のため久しぶりに東京へ.玉稿をたくさん抱えての旅である.今日は品川まで進出の予定.
飛行機に乗ってから気がついたが,さすがにこの場合新幹線の方がよっぽど早いのかもしれない.まあ,いいんだけど.
出かける準備しながら見た土井先生のレシピ.
お米は普通に水加減.そこに小房に分けて軽くつぶしたにんにくを皮付きのまま入れ,砕いた固形スープの素,塩(米2合に小さじ半分程度)を入れて,普通に炊くだけ.
10時過ぎに品川でにのじさんと札幌M君と待ち合わせて,パシフィック東京→定食屋でランチ→駅ビルのアートコーヒー→同じく駅ビルのカフェと移動しながら7時間ほぼぶっ続けで会議.大変実のあるものであった.特に執筆者の一人K君が編者に無断で結婚したらしい(笑 という情報がもたらされたのが一番の実で,3人でそれをネタにしまくっていたため,きっと彼は新型インフルエンザくらいひく勢いだったに違いない.いやはや,めでたい.
品川の街(プリンスホテル方面)は,戦後ごちゃごちゃしたままごまかして発展したような,曰くありげな雰囲気がぷんぷんしていた.林立するビルに挟まれて狭隘なスペースに高山神社が押し込まれていたので早速観察したが,慶應元年製というかなり古いものではあったがついていなかった.時間があればもっと探索してみたい気持ちにさせられる街であった.
先週ヴォーリズ特集で見た近江八幡.行くとしたら梅雨入り前が最高,と思ったので,昼過ぎから晴れてくるらしい,という天気予報を信じて出かけてみた.当初は電車で行くつもりだったのだが,NHK-FM「20世紀の名演奏」が黒田恭一氏の追悼版だというのでそれを聴くためだけに車に変更.まあ高速道路はお安いし,渋滞もなかったので,比較的ゆっくり走って1時間強でちょうど番組があと5分で終わるというところで現地到着.駅前をうろうろして一日400円(しかもものすごい信頼的運用の支払いシステムだった)の駐車場を見つけて車を停めた.
番組を最後まで聴いてから,駅前の大通りを歩く.11時だったが朝が早くて既にお腹がすいていたので,まずは腹ごしらえをすることに.しかしどこの店も11時半とか12時からしかランチ営業をしていないので,やや無駄にうろうろ時間をつぶした後に,肉屋さん直営のレストランティファニーに入ってみた.平日は1000円台のランチもあるそうだが今日は2000円のサービスランチor higher という値段構成だった.開店直後に結構席が埋まっていたので,人気はそこそこあるらしい,私はサービスランチ(メインは国産牛のオーブン焼きステーキ),ご夫君は「近江牛」のステーキランチ(3800円)をいただいた.ちょっと昭和な雰囲気だけど決しては古びてはいない店の感じもなかなかよく,満足.
腹ごしらえも済んだし,空もかなり晴れてきたので元気にウォーキング.街はきちんと整備されていてとてもきれい.観光に力を入れているのだろうが,それが全面に出過ぎていないところがよかった.ヴォーリズ建築は,街中の住宅街に散在する洋館の他,日牟礼ヴィレッジ,郵便局,教会,近江兄弟社学園などがあり,残念ながら記念館は閉まっていて中に入ることができなかったのだが,外観だけでも十分楽しむことができた.ヴォーリズ建築以外にも,古い商家などもたくさん残っているし,堀割もきれいにしてあって水郷巡りの船も行き交うしで,歩いていても単調にならないのもよかった.日牟礼八幡宮の麓から八幡山の山頂(豊臣秀次が築城した城跡がある)に上るロープウェイにも乗ってみた.琵琶湖がきれいに見渡せて,これもまたよかった.
ちなみに近江八幡は最近「たねや」が随分幅をきかせている.たねやは和菓子の老舗らしいが,特に洋菓子部門の「クラブハリエ」が随分人気なのである.大体の観光客がクラブハリエの紙袋をぶら下げて歩いていた.クラブハリエは特にバウムクーヘンがめちゃめちゃおいしいと評判で,阪神百貨店梅田店でも行列がすごいのだ.しかし私は一度食べて「まあ,おいしいけど,ねえ」という感想しか持てなかったため,何でそんなにみんなが絶賛するのか理解できていない.いや,はっきり言うと状況が気にくわないのである.そもそも,言うても滋賀の和菓子屋ですよ.なんて言っちゃいけないか(まあ「みなもときっちょーあん」よりゃ都に近いっちゃー近い).
とはいえ並ばずに買えそうな状況なのに「敢えて買わない」というところまで臍を曲げなくてもいいかなあ,どうしようかなあ,と迷いながら歩いていたのだが,その時ふとちょっと新しめのヴォーリズ建築風の洋館(実際それをリノベしたものらしい)が目に入り,同時にその洋館の庭に「巨大」といっていいイルミネーション的飾り付けがあるのが目に入った.
「うわ,あんな悪趣味なんがあるで」
と指差してご夫君に教えたら,
「あれがクラブハリエらしいで」
と答えるご夫君(笑 ちなみに私はそこにクラブハリエがあるとは予想しておらず,またご夫君には買うべきかどうかを迷っていることを話してはいなかった.ともかく,一瞬で迷いが吹っ切れて良かったと言えよう.結局お菓子は京街道沿いにあった,しもたや風の和菓子やさんで,水無月とにっき餅を買った.
帰りもほとんど渋滞に遭わず,1時間程度で帰宅.よい休日レジャーであった.それにしてもヴォーリズ建築についてなぜあんなに愛宕山大学(というのは不正確で本当は岡田山大学だが)がフィーチャーされるのだろうか.甲山ではダメですか,そうですか.
撮った写真はこちら.
昨日数十年ぶりに聴いてみた.なんというか,濃ゆい番組だった.秀和恐るべし.
今日は朝のハイビジョンクラシックとN響アワーが偶然にも同じ先月のA定期のプログラムを放送していた.フィンランドの指揮者+ピアニスト+作曲家のオリ・ムストネンが八面六臂の大活躍.自分の作曲した曲を演奏し,ベートーヴェンのP協2番(普通はVn)は弾いて振って譜面めくって汗拭いてが全部セルフという驚異的なマルチタスクをこなし,さらにはシベリウスの6番(かなりマイナー)とフィンランディアというボリュームたっぷりご馳走様な内容であった.この人の名前,覚えておこう.
先々週に予定されていた分が大雨洪水警報により休講となったので本日補講.ちなみに来週が第3回,その2週後が第4回なので6月に3回も開催されることになる.
前回は,受講者の自己紹介と心理学のイメージを聞きつつ「心理学っていうのは実証的な経験科学なのです」ということをお話ししたのだが,今回は社会心理学とは何かについて,つまりはB=f(p,e)について,Aschの同調行動実験を例に引きながら解説した.実験内容の説明をかなり丁寧にした「つもり」だったのだがやはり不親切なところがあったようで,質疑を受けてみると誤解されていた方が少なからずいらっしゃったことが判明.「バカ丁寧」にすればよいということでもないだろうが,話す相手がどこまで前提となる知識を共有できているかを推し量るのは難しいものだ.しかしそれなりの人数の方々が忌憚なく声を上げて下さったので,その辺が多少は詰められたかなと思う.
来週は自己呈示の話をする予定.
過日,学部の教員組合の分会委員とやらにトップ当選してしまった.当選した上位メンツを見ると私も含めて全員きれいに新任,だから実にわかりやすいイヤガラ…,いや,学部や大学のことをよく知りましょうという配慮的な投票行動が実行されたことがよくわかる.学部から組合本体に出る委員とは違って「たいした仕事はない」らしいのだが,トップ当選の私には大変な特典として,ある特殊任務が課せられた.それは,
組合速報等の配布物を組合員のレターケースにポスティングする
というものである.大学執行部な方々と宣教師は非組で,それ以外にもごくわずかに自由意思で加入していない方もいる(前任校では私はこの部類だった).それらを巧妙に避けてポスティングするのは,さすがにトップ当選の選ばれし組合員にしかさせられない,大変な仕事であると言えるだろう.
ちなみに速報文書は,MLでも一斉配信されている.しかも,先週末に.
今年度に入って,これまで数年より明らかに有意にいろんなことに頭を使うことになった.東日本大震災が起きたことと,新年度からPDが入ってきて協働するプロジェクトが増えたことがその主たる原因である.今のところ,どちらも「広く浅く」いろんなことを常に考え,常に前に進めるための推進力にはなっているのだが,狭く深く,一つのことをじっくり考える時間は増えているとは言えない気がする.両者は決して独立ではなく,うまくやれば相乗効果が見込める行為なのだが,ともすればお互いに食い合ってしまう(というよりも,広く浅くが狭く深くを食い散らかす)ことが多いので,気をつけなければならないと思っている.
しかし,両者のもっとも異なる点は,広く浅くを処理するのにはさほどの時間的コストを要しないし細切れでもなんとかなるのだけれど,狭く深くはそうはいかないことなのだねえ.
というわけで今日もあまり狭く深くできなかった.明日も明後日も無理だ.っていうか授業and/or会議があると厳しい.早く金曜日が来て欲しい.
木曜1限の「心理科学各論B」で,2004年以来講義系のほぼすべての科目で運用してきた「大福帳」,つまりコメントペーパ兼コミュニケーションシートをやりとりするシステムを,初めて中止した.理由は,代筆事案が発見されたから.今までにもないわけではなかったし,予想もしないような事態ではもちろんないのだが,正直に言えば,バカバカしくなってしまい,そういうことならやめてやれ,と思ってしまったのだ.
「1人で3人分を書いている学生がいた.しかもご丁寧にどれもかなりの量を書いていた」という受講生からの知らせがあり,調べてみたらおそらくそれに該当するだろう事案の他にも,いくつか疑わしいものが見つかった.それらを本人たちに突きつけて「どうなんだ?」と質しても詮無いし,かといってそういう「工夫」を凝らしている受講生が少ないとは言え確実に混ざっていることが明らかな集団との間で,決して少なくはない時間と手間をかけて大福帳をやりとりしようという気持ちはすっかり萎えてしまった.というわけで大福帳は「なかった」ことに.もともと出席点はほぼ評価と無関係なので,受講者に実質的に不利があるわけではない.
しかし大福帳のやりとりを多少なりとも楽しみにしていた学生もいたようだし,ただでさえ少ない学生とのコミュニケーションの手段をぶった切ってしまうのもよくなかろう,ということでA4用紙で6分割の折り目が薄くつけられていている(簡単に切り離せる)ものを配布して,言いたいことや質問がある人はこれに書いて出してくれれば必要なことには返信する,ということにした.30名ほどから提出があった.
18名のB4が卒論研究を今どの段階まで進めているのかまとめてみようと思い,毎回の卒論ゼミでつけているブログを見たのだがとっちらかってよく分からなくなり,結局名簿を印刷して一人一人状況を書き出してみることに.個別の進捗管理はなんとかできているはずなのだが,全体像はつかみにくいものだw
ざっと見て,★が調査をするつもりだが計画がはっきり決まっていないとか質問紙がまだ形になってない,☆が実験をするつもりだがまだ準備が途中段階という,いずれにせよ「10月以降持ち越し確定」案件である.相当に頑張っても半分は確実に持ち越しなのだ,ということが分かった.ガッカリした.
福島県産農産物への風評被害に関する中谷内一也先生(同志社大学心理学部)によるコメント.●印がアナウンサーの問いかけ部分にあたります.
●基準値を超える食品はきわめて少なくなっているが,福島産の農産物が全く売れない.こういう現象はなぜ起きるの?
風評被害が起きる理由はたくさんあるが,もっとも大きな理由は消費者の不安.不安は主観的なものでイメージや直感から生まれる.これは,客観的なリスクの大きさだけで上下するものではないのが難しいところ.しかも,仮に不安感がそれほど大きくなくても風評被害は大きくなるという市場の仕組みがある.現在の消費者の生活は基本的に豊かで,なんでも選び放題.そういう状況で全く同じ値段で福島産と別のところの産物があったら,不安は小さくても他の産地のものを選ぶ.そして,そういうことを消費者がするだろうと見越して仕入れ業者も他の産地のものを選んでしまう.
●食品の安全に関する情報がいろいろあるけどそれを合理的に判断して買い物できる状況じゃないのか?
消費者はコグニティブマイザー.能力があっても合理的に意思決定できるような心理状態にない.たかだかキュウリ1本買うのに合理的な意思決定をしていたら夕飯を作る時間がなくなる.
●今の消費者はどういう気持ちでいるのか?
不安感は2つの方法で測定できる.福島産の農産物の市場での扱われ方.そして質問紙調査.前者は,出荷量はもとに戻っているが価格は相変わらず安い.断固拒否ではないが,安くないと買わない,という態度.社会調査については消費者庁が3月に実施したものがある.2割弱の人々は購入をためらうとの返答.つまるところ,ある程度不安感は残っているといえる.これは生産者にとって厳しい結果ではあるが,あくまでもアンケートに対する回答結果である.「自動車事故は怖いですか」と問われたら怖いとみな答えるだろうが,だからといって道路を歩いている時に事故に遭いやしないかとめちゃめちゃ気にしてることはない.それと同じことで,消費者の不安に関しても調査データだけで云々するのはよくない.実際の購買行動場面で不安がどう働くかを考えることが重要.
●なぜ消費者の不安は払拭されないのか?
悪いレッテルというのはいったん貼られてしまうとはがすのはむずかしい.良い評判を築くのには時間がかかるが,悪い評判は一瞬で作り上げられてしまうし,良いことを積み重ねても改善しない.これは農産物に限らずそう.原発事故があった,という大きな事実はなかなか払拭されない.
●リスクが科学的に評価されていて安全基準をクリアしたものしか市場には流れていないのに?やっぱりなぜ?
消費者はふだんから科学的思考をしているわけではない.それより口コミや曖昧情報,なんとなくなイメージや感情で商品を選んでいる.だからブランド戦略などもある.さっきも言ったけどキュウリ1本買うのに科学的思考を駆使して買い物をしていると晩ご飯を作る時間がなくなる.となったらヒューリスティックに選択する.それは生産者にとってはたまらないだろうが,消費者はそうしている.
●消費者庁は科学コミュニケーターを育てる努力はしようとしているが?
正しい知識を拡げることで消費者を教育しようとしているが,風評被害を抑制する効果はあまりないと思う.そもそも科学的思考をしない×なんとなく不安な感覚を科学的知識の普及で払拭するのは難しい.しかしそれでいくしかないだろう.心理学にはシロクマ効果というのがある.シロクマのことを考えないようにしてくださいと言われたらシロクマのことを考えてしまう.放射線のことを考えるな,と言われたら考えたくなってしまうものなのだ.また,政府が市民の「感情を操作する」というアプローチはおかしい.即座の効果が見込まれなくても愚直に知識の普及をめざすべき.それをどう消費者が受け取るかは,消費者に委ねるしかない.
●マスコミも,福島産応援というと「寝た子を起こさないで」と言われるが...
確かにそういうこともあるだろう.でも隠すのはよくない.政府や産地に対する不信感を招いてしまう.
●食べて応援しよう,はどうか?
福島県のアンテナショップはわりとはやってるし,イベントも客を集めている.説得的コミュニケーションの理論から考えれば,中心的(知性的)ルートへの働きかけとともに,周辺的(感情的)なルートへの働きかけも大事.こうした方法は,さっき述べた感情の部分にアプローチできる可能性がある.
●ともかく繰り返し繰り返しプラスの方向に訴える方がよいのか?
すぐに風評被害がおさまると期待するのは性急だが,粘り強く知性的な判断ルートに働きかけつつ,感情的なルートも併用するのがよいだろう.
●福島県の農産物を応援したい,と思っているが,すぐに行動に結びつくわけではない.そのギャップはどうしたら埋められる?
確かにそのギャップはある.しかし愚直にやるしかない.また,感情についても,消費者ははマイナスの感情ばかり抱いているわけではない.たまたま被害を受けなかった自分たちが,たまたま被害を受けてしまった人たちに同情する思いもある.とはいえ,助けたいと思うが,有害なものを我が子に食べさせるわけにはいかない.そんな葛藤場面においては,正しい知識を提供することはは有効に働くのではないか.助けたいという気持ちを後押しできるのではないか.
(誤りがありましたらご指摘ください)
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