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お茶の水女子大学の坂元章先生のチームによる,インターネット上の人間行動を社会心理/教育心理/臨床心理学的に研究した結果の報告集.日本におけるインターネット心理学研究の最先端の成果を示したものであり,なおかつどのような方法を用いてインターネットを“心理学的に”研究していくべきなのかを指し示す良書となっている.
本書の他,インターネット心理学の本にはレビューや「社会を変えるメディアとしてのインターネット」の視点から書かれたものが多いのに対し,この本は研究・実践結果の報告が主体となっている部分が特徴的である.これからどのようにインターネットを研究していけばよいのかを知る指針をつかむには,非常に有効であろう.一方,研究者以外の一般読者にとっては,内容が高度に専門的であるため,難解すぎるきらいがあるかもしれない.
Posted by asarin at 2004年04月09日 22:19 | TrackBack